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“似合う”より“なりたい”を重視! 失敗しない「美容院でのオーダー法」

佐藤友美(さとゆみ)

季節の変わり目や、印象をガラリと変えたいとき、「髪型」をチェンジするという人は多いもの。でも、「こんな髪型にしたい」「私に似合う髪型で」と美容院でオーダーしたのに、「なんだかイメージとちがう……」なんて結果になってしまったこと、ありませんか? 実は、髪型を変えるとき、ちょっとしたポイントをおさえるだけでグン! と満足度がアップする方法があるのだそう。そこで、2016年6月の発売からたちまち7万部を突破した話題の書籍『女の運命は髪で変わる』の著者で、ヘアライター&エディターの佐藤友美さんに「髪型を決めるポイント」について、お話を伺いました。

■「こう見られたい自分」に近づく一番の近道は「髪」を変えること

人は髪を見ただけでその人の性格(キャラクター)を想像します。ベリーショートの人を見たとき、なんとなく「活発そうだな」と思いますよね。金髪の人を見たら「派手そうだな」と思う人も多いでしょう。それだけ髪が人にあたえる印象は強いということです。なので、美容院では「こんな自分になりたい」というキャラを自分の中で決めていくことが大事です。

美容院でオーダーするときに、希望する髪の長さだけ伝える人もいるかもしれませんが、それだとなりたい雰囲気から遠ざかることも。たとえば同じボブでも「キリッと見せたい」のと「癒し系になりたい」であれば、カットの仕方は絶対に変わります。長さだけではなく、「なりたい自分」を伝えることが美容院でオーダーをするときの大事なポイントとなります。

ただ、具体的なイメージが思い浮かばない人もいると思います。そういう人はまず、まわりの人から「こう褒められたい」「こう見られたい」という言葉を30個書き出してみてください。かわいい、キレイ、仕事ができそう、やさしい雰囲気……などと、書き出していくのです。そして、その中から自分にとってもっとも大事だと思うものを3つだけ選びます。30個の中から選ぶ3個は自然と統一感のある言葉になる傾向があります。その3つのキーワードを美容師さんに伝えて、「こういうふうになりたい」と言えば、きっと満足いく髪型になるはずです。

■「似合う髪」より「なりたい髪」を重視して

美容院で、「おまかせで」とオーダーする人もいますよね。たしかに、美容師さんは髪のプロ。おまかせでオーダーをしてもきっとあなたに「似合う」髪型にはしてくれます。でも、その髪型は、あなたが周囲に「こう見られたい」という雰囲気に近いのかというと必ずしもそうではありません。

美容師さんはプロなので、その人の顔立ちと髪質を見れば似合う髪型にきっとしてくれます。でも、美容師さんはエスパーではありません。自分がどうなりたいのかは、口に出して言わないと決して伝わりません。美容師さんにしっかりと「なりたい自分」を伝えないと、「たしかに似合うけれど、ちょっとちがうな……」という髪型になってしまうこともあり得ます。

まずは「なりたい自分」を伝えて、その上で長さや形を相談してみましょう。ロングしか似合わない、ショートしか似合わないといった思い込みをしている人も多いですが、似合う髪型はたったひとつではありません。あなたの顔立ちや髪質に合った髪は無数にあると思ってください。

■イメージの目安として「切り抜き」を持っていくのはアリ!

切り抜きや、携帯に保存した画像を見せるのもアリです。実際にヴィジュアルイメージがあることで、考えのズレがなくなります。たとえば「長さは肩くらいで」とオーダーをしたとしても、髪にかかるのかかからないか、それぞれ思い描く長さがちがう場合もあります。切り抜きがあれば、そういったイメージちがいを防ぐことができます。

切り抜きや画像は3枚以上持っていくのがオススメです。1枚だけだと、美容師さんに「この髪型とまったく同じ髪型になりたいのかな」と思われてしまう可能性があるからです。3枚以上持っていけば「こんなニュアンスが好きなんだな、このテイストで似合わせてあげよう」と考えてもらいやすくなります。

■美容院=髪の病院のようなもの

また、毎回美容院を変えるのはできれば避けたほうがいいです。もちろん、本当に合わない美容院は変えるべきですが、毎回ちがう美容院に通うのは毎回病院で初診をするようなもので、もったいないと言えます。

美容院はかかりつけの病院と同じようなもの。同じ病院に通えばカルテもたまりますし、転々とするよりも無駄な検査や治療が減ります。美容院も同じで、何回も行くことで美容師さんもその人のクセやどんなことに悩んでいるのかを覚えてくれます。

また、病院ではきちんと自分の症状を伝えるはずです。その人の症状を聞いて病院の先生も診察をしてくれたり、処方箋を出してくれます。同じように、美容院でも、自分の症状をちゃんと伝えないと、正しい処方箋が出ません。

ですから、美容院では、カウンセリングのときだけでもいいので心をひらいてしっかり要望を美容師さんに伝えるようにしてください。自己開示をすることではじめて、なりたい自分を実現できる髪型が手に入るのです。

■『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版刊)

4万人、200万カットのヘアスタイル撮影に関わった日本初、かつ唯一のヘアライター&エディター・佐藤友美による書籍。「似合う髪型」ではなく「なりたい自分」をイメージして、髪型を決めるとうまくいく。「ファッションより、メイクより、実は、人生を変えるのは『髪』」として、「髪から運命を変える方法」を、5つの観点から、事例を交えて紹介。価格は、1,300円(税抜)

■監修:佐藤友美(さとゆみ)

日本初、かつ唯一のヘアライター & エディター。
「ほんの少し髪を変えるだけで劇的に印象が変わる」ルールを法則化した最新著書『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)が、発売たちまち7万部と大好評。日本最大のヘアスタイルフォトコンテストの審査員をはじめ、40代からの情報サイト「ユニークピース」の編集長、ヘア製品の商品開発アドバイザーなど、美容業界での活動は多岐にわたる。近年はヘアスタイル選びのアドバイザーとしても高い満足度を得ている。

(取材・文:マイナビウーマン編集部)

※この記事は2016年10月30日に公開されたものです

佐藤友美(さとゆみ)

日本初、かつ唯一のヘアライター&エディター。

「ほんの少し髪を変えるだけで劇的に印象が変わる」ルールを法則化した最新著書『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)8万部を超える大ヒット。20年のライター生活で、約4万人のヘアスタイル撮影に立ち会う。美容師以上に髪のことを知っていると評判で、歯切れの良い解説は、テレビやラジオでも引っ張りだこ。近年はヘアスタイル選びのアドバイザーとしても高い満足度を得ている。

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