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【女の嘆き】婚前バトル勃発! 同棲中の2人に幸せの鐘は鳴るの?

三吉野愛子

「あの子っていいなぁ! 私なんて……」「今、私ってどう見えてるんだろう」など、他人と比較して自己評価が下がったり、同性・異性の目に自分がどう映っているかを気にしすぎたりすること、ありますよね。心理コーディネーター・三吉野愛子が、そんな複雑な女ゴコロを解説し、嘆きの処方箋を出します。自分らしく輝いて生きるヒントをチェックして!

<今回の嘆き>
一年以内に入籍する予定で彼と一緒に暮らしはじめました。本来は幸せな時期のはずだけど、2人の間には不穏な空気が。別々に暮らしていたときには気にならなかったのに、同棲してからは生活スタイルのちがいがやけに気に障り喧嘩ばかり。仲直りするのもひと苦労で、一緒にいるだけで幸せだったのが嘘のよう。本当に入籍の日を迎えられるのか雲行きが怪しいところです。

親しい人との不和が続くと自分の嫌な面を見る機会が増え、自分のことを少しずつ嫌いになったり自信がなくなったりします。それが続けば、「愛されない自分」「愛せない自分」というネガティブな自己イメージが膨らんでしまうことも。そんな事態は断固として避けたいものですね。

人生を左右する一大イベントである結婚の前後には、ビックリするほど喧嘩が増えてしまうカップルは少なくありません。20年、30年と生きてきた大人なら、自分の聖域と呼べるような居場所や暮らし方の流儀があります。それでも生活基盤が別にある間は、多少の喧嘩をしても聖域に戻って我を取りもどせば、また新鮮な気持ちで相手と向き合えます。それが生活基盤をともにするようになると無意識にお互いの聖域を侵し合い、いわば縄張り争いのようなパワーゲームが勃発するというわけ。

でも、誰かとともに生きることを決めたということは、それまで整然と自己完結していた自分の世界に綻びができ、互いに影響を与え合う日々への一歩を踏み出したということ。そうやって2人の価値観が融合するからこそ、「1+1=2以上」の世界観を作り上げることも可能になるのです。

不和を破局の兆候とみなすのか、関係深化のプロセスにおける一時的な心の揺れとみなすのか、ここが大きな分かれ道。仲直りできるはずの喧嘩を“破局への片道切符”にしないために、イライラ気分をコントロールする方法を3つご紹介します。

<女の嘆きへの処方箋>
●その1 自分をリセットできる「避難先」を用意する
たとえ好きな相手でも、ずっと一緒に過ごしていると、自分と向き合う時間が不足して調子が狂ってしまう人も多いのでは? 自分のペースを守ることができると無用な喧嘩は減るので、彼との生活から一時的に離れられる「避難先」を用意しましょう。じっくり話を聞いてくれる友人と会うもよし、帰宅前にお気に入りのカフェで好きな本のページをめくるもよし、美容院やネイルサロンに行くもよし。ストイックに彼と向き合うだけでなく、自分が楽になれる「前向きな避難先」で気持ちを整えて。

●その2 生理周期を制してセルフマネジメント
多くの女性が経験することですが、いわゆるPMS(月経前症候群)の症状として、感情のコントロールがきかず攻撃的になったり、極端にネガティブな状態に陥ったりするなど、ものごとに過敏に反応しやすくなる傾向があります。個人差はありますが、排卵日~生理の時期は、そうでない時期よりトラブルが起きやすいと考えて。

そこでオススメなのが、自分の生理周期を把握し、次のトラブルを回避する“仕込み”をする方法。まず、生理周期をもとに自分がトラブルモードになる時期を予測します。次に、カレンダーや手帳のその時期に印をつけ、心身ともに調子が下り坂になっていく自分をケアする“仕込み”を文字やイラストで書き込みます。自分へのいたわりの言葉でもいいし、ヨガやマッサージなどの予約を入れてもOK。パートナーと共有できるなら、「この時期に私が売る喧嘩はなるべく買わないで」とお願いするのもいいですね。

このひと手間が、次のトラブルモードの歯止めになります。これは、パートナーとの関係だけでなく、ゆくゆく子どもができたときにも使えるセルフマネジメント法です。

●その3 喧嘩をしても日常を取り戻すことを第一に
喧嘩には嫌な面ばかりでなく、微妙にかみ合わない2人の関係を調整する「チューニング作用」といういい面もあります。白黒つけることを終着点にせず、ぶつかることで少しでも相手をよく知ることができればよしとしましょう。

喧嘩のあとの仲直りの秘訣は、先にトーンダウンしたほうが粛々と日常の営みを続けていくこと。そもそも大好きな相手と、命あるかぎりともに日常を営むために一緒になったことを思えば、自分の価値観を振りかざして相手を裁くことなど意味がないと気づくはず。
意を決しての「ごめんね」が言えなくても、ほんの小さなことに「ありがとう」の気持ちを表現すると自然と仲直りの雰囲気になれるはず。ぜひ心がけてみてください。

※画像は本文と関係ありません

(心理コーディネーター:三吉野愛子)

※この記事は2015年03月21日に公開されたものです

三吉野愛子

1978年、福岡県生まれ。2001年、東京学芸大学教育学部を卒業し、教育系広告代理店に勤務しながら心理カウンセリングを学ぶ。2005年より心理カウンセラーとして活動するかたわら、TV、ラジオ、雑誌の企画監修などを手がける。著書に『恋愛ダメ子の診療所』(日経ウーマン選書)。現在、東京を拠点に、現在、心理カウンセラーとして活動中。

●三吉野愛子カウンセリングオフィス ブログ
http://blog.goo.ne.jp/dearlife_2015

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