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働く女子が、2013年のうちにお金の使い方を見直すべき理由とは?

花輪陽子

恋愛、転職、結婚、出産……、さまざまなライフイベントに、マネーの悩みはつきもの。なかなか人には相談しにくいお金とライフプランのお悩みを、編集部が読者に代わり、FP花輪陽子さんにガチンコ相談!

今回の相談者は「将来に必要なお金は自分で用意しておかねば」とは思うものの、何から手をつけたらいいかわからないという、ぶきさん。給料が増えず、税金や厚生年金が値上がりしていくので、貯金もできないのが悩みの種。ランチはお弁当派で、衝動買いをしないようあれこれ工夫もしているけれど、現在の貯蓄額は50万円未満だとか。お金が足りなくなって、貯蓄に手をつけてしまう生活を脱出するにはどうすれば……?(取材・文/島影真奈美)
※ぶきさん後編はこちら

結婚する・しないにかかわらず、ひとりで生きていけるだけの経済力を身につけたい!

「将来のお金」について考えるようになったきっかけは、労働組合の委員長を務めたことです。勤務先の企業がおかれている状況を考えると、今後給料が増える見込みはほぼゼロ。それどころか、いつクビになってもおかしくないことがわかりました。同棲中の彼との結婚も考えてはいるけれど、周囲の30代後半女性が離婚して生活に困っている姿や共働きしないと家計が苦しそうな様子を見ると、結婚する・しないにかかわらず、経済的自立が必要とも感じます。でも、何から手をつけたらいいかわからず、社会情勢が変わったら対応しきれなくなるかも……と心配です。(ぶき/運輸・倉庫/事務職)

【ぶきさんprofile】彼と同棲中。手取り年収500万円、手取り月収17万円。あればあった分だけお金を使ってしまうタイプなので、1年前から毎月1万円ずつ給与天引きによる貯蓄をスタート。同じころ、知人の紹介で終身保険に加入。保険料は月々3万円。仕事はほぼ定時にあがることができ、月2~3回、青山や表参道、新宿、銀座などで飲み会に参加。家計管理はレシートをメモしているだけで、いくらぐらい使っているか正確には把握できていない。クレジットカードは状況により、一括払いとリボ払いを使い分ける。一カ月の引き落とし額が大きいときには、あえてリボ払いを活用し、ムリなく支払うようにしている。

編集部 2013年を過ごすにあたって、働く女子が特に気をつけておくべきことは何でしょうか?

花輪陽子(以下、花輪) 昨年、消費税増税法案が成立し、消費税率は2014年4月に8%、2015年10月に10%と2段階で引き上がる方向です。社会保険料も毎年じわじわ上がっていますし、2013年1月1日からは所得税に対する「復興増税」もはじまりましたが、負担の大きさでいうと、消費税の比ではありません。

編集部 どれくらい負担が増えるものですか。

花輪 年収やライフスタイル、家族構成によっても変わりますが、ごくシンプルに考えると、たとえば、食費や服飾費など生活費がこれまで約10万円かかっていたとします。消費税が3%増えれば、生活は同じでもかかる費用は約10万3,000円と支出が増える。もしくは、使えるお金が変わらなければ、買えるものが少なくなるわけです。

編集部 なるほど……。

花輪 企業の業績が悪くなる可能性もありますから、その結果、給料やボーナスが減ったり、リストラが行われたりすることも考えられます。

編集部 それは怖いですね!

花輪 すでに貯蓄が習慣になっている人であれば、貯蓄額が目減りするだけですみます。2013年は、貯蓄の習慣をつけるラストチャンス。ここでお財布のヒモしっかり引き締め、2014年に備えられるかが勝負です。削るべきところは削り、必要なものは買うというメリハリのきいた買い物スタイルを今のうちに身につけておかないと、2014年以降、本当に大変な思いをすることになります。

編集部 ぶきさんの場合は、まずどのあたりから改善していけば、“貯まらん女子”を脱出できるでしょうか?

【次ページ】「2回までの分割払い、ボーナス払いは手数料ゼロ」と知っておく

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