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フェムテックの力でウェルビーイングな社会を。「JAPAN FEMTECH SUMMIT2024」開催

#ヘルシーニュース

2月19日と2月27日の2DAYSで開催された「JAPAN FEMTECH SUMMIT2024」。フェムテックアンバサダーとして活動する人や企業・地方自治体でフェムテックを推進する人々が集まり、「フェムテック」についてさまざまなディスカッションが繰り広げられました。フェムテックとは、女性特有の健康問題や課題を解決するために生まれた商品やサービスを指します。

「フェムテックを学ぶ日」にちなんで2月19日に開催されたDAY1はフェムテック事情や行政の取り組みなどについて、オンラインで配信。そして2月27日は東京ミッドタウン日比谷 BASE Qのリアル会場とオンラインで15:00~20:00に渡り、多角的な視点から女性の活躍促進やフェムテックの重要性が発信されました。中でも働く女性に焦点を当てた、DAY2 第一部の様子をレポートします。

 

良質な情報が満載。「JAPAN FEMTECH SUMMIT2024」DAY2 第一部

昨年に続き、2回目の開催となった「JAPAN FEMTECH SUMMIT」。日本フェムテック協会 代表理事の関口由紀さんが開会挨拶を務め、今年のテーマ「フェムテックの力でウェルビーイングな社会を創る~社会、国、企業、個人のフェムテックギャップを埋める!~」を発表しました。まだまだフェムテックへの意識は組織間や個人間でギャップがあり、「社会や国の成長のために必要なのは、良質な情報。本日はじっくりと聴いていただき、良質な判断ができる情報を得ていただきたいです」とお話されました。

最初に「グローバル社会からみた日本の女性活躍~フェムテックの視点から~」というテーマで基調講演を行ったのは、MPower Partners Fund L.P. ゼネラル・パートナーのキャシー 松井さん。元ゴールドマン・サックス証券会社日本副社長およびチーフ日本株ストラテジストで、1999年より「ウーマノミクス」を提唱してきた方です。証券会社で働き詰めだったキャシーさんは36歳で乳がんを経験し、回復後は専業主婦になる選択肢もありながら復職を決意。「あなたが選ぶ道が幸福に繋がれば、その幸福が家族に伝わる。あなたが不幸であれば、その不幸が家族全員に伝わる」という義母からのメッセージが心に響き、自分らしくいられる職場へと復帰したそうです。そして乳がんを乗り越えたキャシーさんは同僚から自身や家族の病気の相談を受けるようになり、皆に「希望の光」を与えました。

キャシーさんから学んだことは、「働く女性の健康は、みんなの健康」ということ。女性のウェルビーイングやエンゲージメントの向上は企業の競争力を高めることにも繋がり、投資家からの目線で見ても、そういった点を重要視する会社が生き残っていく、と伝えてくれました。

 

女性が幸福に働くためには? 多彩な視点から繰り広げられるセッション

ここからは日本フェムテック協会 理事の高橋ゆきさんがファシリテーターを務めるセッション「働く女性のウェルビーイング調査からみたフェムテックの必要性」のPart1が開催され、EYJapan株式会社 CTWOの永吉正郎さんと予防医学研究者の石川善樹さんが登壇。最近よく耳にする「ウェルビーイング」とは、1946年に世界保健機関(WHO)が設立された時に初めて使われた言葉です。石川さんによるとウェルビーイングは「生活満足度」と訳されることが多く、全国的には20~30代日本女性はウェルビーイングが低いそう。「ウェルビーイング向上のためには、自分自身のご機嫌をとり、笑顔でいることが大切です」と教えてくれました。

Part2では日本フェムテック協会 代表理事の山田奈央子さんがファシリテーターを務め、EYJapan株式会社の松浦義正さんを迎えてセッションを開始。昨年のJAPAN FEMTECH SUMMITで「働く女性管理職は幸せかどうか?」という議題が上がり、それを複合的サービスを提供するプロフェッショナル・サービス・ファームであるEYJapan株式会社内で1年間かけて調査し、その結果を発表してくれました。社内アンケート調査の結果、「幸福で豊かに働けていると感じていますか?」という質問に対し、女性社員の4人に1人は「幸福で豊かに働けていない」という回答があり、さらに女性管理職はその割合がさらに増加。その理由を深掘りすると、「家庭・家族の制約」があるということもわかったそうです。今後、EYJapanでは社員と社員のパートナーも含めた座談会を行い、社員がより幸せに働けるよう取り組みを行う予定ということでした。

そして株式会社morich 代表取締役の森本千賀子さんがファシリテーターを務めた最後のセッションは「企業におけるフェムテックと女性活躍推進」。ライオン株式会社 CoCoRe事業オーナーの松木麻依子さん、BIPROGY株式会社 marbleMe事業責任者の鬼武辰憲さん、産経新聞社 メトロポリターナ編集長の日下紗代子さんを迎え、フェムテックを展開する事業者やフェムテックについて発信するメディアとして、それぞれの立場でディスカッションが行われました。

特に印象に残ったのは働く女性のためのデジタルサードプレイス「marbleMe(マーブルミー)」の利用者の変化。marbleMeは女性特有の健康課題解決を対話でサポートする企業横断型コミュニティーで、普段は会社で言えないような悩みを打ち明けられるのが特徴です。鬼武さんによると利用者は組織や地方など閉鎖的なコミュニティを抜け、デジタル上で客観的に自分の環境を分析することができるため、自己肯定感が上がる人が増えたそう! まさに、フェムテックの力でウェルビーイングな社会を作っている一つの事例です。

DAY2の第二部では認定フェムテックエキスパート(日本フェムテック協会認定資格2級)を取得されている、タレントの伊藤千晃さんも登壇し、大成功で幕を閉じた「JAPAN FEMTECH SUMMIT2024」。良質な情報は、女性はもちろんのこと、ジェンダー問わずウェルビーイングな社会を作る上で大切だと教えてくれました。働き方や生き方が多様化している現代からこそ、さまざまな情報を得ることが、自分らしく生きるヒントになりそうです。

・日本フェムテック協会
HP:https://j-femtech.com/

(撮影・取材・文:小浜みゆ)

※この記事は2024年03月11日に公開されたものです

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