「創業」と「設立」の違いとは? それぞれの使い方も解説
「創業」「設立」の類語
最後に、「創業」や「設立」の類語を紹介します。
(1)「起業」
「起業」は、「創業」とほぼ同じ意味です。ただ、近年では「新たな分野を切り開く」というニュアンスを込めて「ベンチャー起業」のように使われることも珍しくありません。
また、「起業家」は対象の事業を起こした人だけでなく、新規事業を起こす専門家を指す場合もあります。
(2)「開業」
「開業」も、「創業」や「起業」と同じく、新しく事業を始めるという意味を持ちます。一般に、病院や事務所、小売など、顧客と直接関わる業態で使われる場合が多いようです。
(3)「独立」
「会社から独立する」など、ビジネスでよく用いられる「独立」には、自分で事業を営むという意味があります。これまで所属していた会社や組織から離れ、自力で事業を始める時に使われます。
(4)「創立」
「創立」の意味は、組織や機関を初めてつくることです。「会社を創立する」のように会社に対して使われることもありますが、学校や団体に対して使われることもあります。
(5)「創設」
「創設」とは、新しく機関や施設をつくることです。審査機関といった形のないものだけでなく、学校など形のある施設についても使えます。
「創業」と「設立」の違いを押さえよう
「創業」と「設立」の違いは、法人化しているか否かといえます。事業をスタートさせた時は「創業」を、法人化の手続きを済ませた時には「設立」を用いるのが適切です。
両者の違いを把握しておけば、自社や他社の実績を調べる時に戸惑うことがなくなるでしょう。
(にほんご倶楽部)
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※この記事は2023年12月13日に公開されたものです