「旧正月」とは? 日本のお正月との違いや海外での祝い方を解説
中国の旧正月(春節)事情
春節(しゅんせつ)とは、旧暦における正月、つまり旧正月のことです。中国では一大イベントとされ、新暦の正月よりも盛大に祝われます。
ここからは、中国では旧正月をどのように祝うのか、お祝いでどんな料理を食べるのかを見ていきましょう。
中国の旧正月(春節)の祝い方
中国の春節には、以下のような風習があります。日本の正月に似ているものもあれば、中国独特のものもありますよ。
(1)縁起物を飾りつける
春節の期間は、町中に赤い灯籠やちょうちんが取りけられます。中国で赤は大変縁起が良い色とされているのです。
また、春聯(しゅんれん)と呼ばれる、縁起が良い言葉が書かれた赤い紙を家の出入り口に貼って新年を迎える風習もあるようです。
(2)圧歳銭を渡す
日本のお年玉と同様、孫や子どもに現金を渡す圧歳銭(あつさいせん)という風習も。
お金をあげることで子どもを祟りから守り、その年を健康で幸せに暮らせるようにという願いが込められているそうです。
(3)爆竹や花火を打ち上げる
町中では文化的なイベントが数多く開催され、爆竹や花火を打ち上げて盛り上がります。爆竹には、邪気を払って福を招き入れるという意味が込められているのです。
古くから親しまれている習慣ですが、近年は爆竹の使用を禁止している地域も増えています。
(4)家族で集まって過ごす
春節は家族で集まって過ごすのが定番。春節の夕食は団欒飯と呼ばれ、1年で特に重要な食事とされています。
団欒飯を食べた後は、紅白歌合戦のような特別番組を観て過ごすことが多いようですよ。
旧正月(春節)のお祝いに食べるもの
春節のお祝い料理は、地域によって異なります。中国北方では、春節に家族そろって餃子を作って食べるのが定番だそう。餃子の形が中国の昔の貨幣に似ていることから、「富をもたらす」という意味があるといわれます。
また、春節に魚を食べる風習もあります。中国語で「魚」の発音が「余」と同じことから、「年年有魚」を「年年有余」と置き換え、毎年良い収穫があることを願うのだそうです。
その他には、春巻きや長寿麺、おもちなど、日本のおせち料理のように豪華な食事が食卓に並ぶようですよ!