【難読】“きんきん”ってなに?「緊緊」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「緊緊」の読み方です。
さすがに“きんきん”ではないよね? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「緊緊」の読み方は?
「緊」は緊張、緊迫と読むので、“きん”という読み方はよくしますね。
しかし、二つを合わせて“きんきん”とは読むのは、ちょっと違うかなと思った人も多いでしょう。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“ひしひし”と読みます。
「緊緊」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「緊緊」の意味は以下のように解説されています。
ひし‐ひし【▽緊▽緊/×犇×犇】
[副]1 強く身に迫るさま。切実に感じるさま。「責任の重さを—と感じる」
2 すきまのないさま。ぴったり。
「伝馬や艀 (はしけ) が—と舳 (へさき) を並べた」〈風葉・世間師〉3 強く押されて鳴る音を表す語。みしみし。
「物の足音—と踏み鳴らしつつ」〈源・夕顔〉4 猶予や容赦のないさま。びしびし。
「—とおぼしめし立たせ給ひけり」〈平家・四〉5 ひたすらある動作をするさま。
「—と、ただ食ひに食ふ音のしければ」〈宇治拾遺・一〉
大人になってから親のありがたみを緊緊と感じたという人、多いのではないでしょうか。ひらがなで書かれることが多い言葉ですが、漢字では「緊緊」と書くんですね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「緊緊」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。言葉は知っていても、「緊緊」と書くのは知らない人がほとんどだったのではないでしょうか。
漢字で書く機会はほぼないかもしれませんが、会話の中で口にすることはありますよね。漢字を覚えておくと、話のネタに使えるかもしれません。
(ななしまもえ)
※この記事は2023年11月17日に公開されたものです