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「承っております」の意味や使い方とは? ビジネス例文・言い換え表現を解説

にほんご倶楽部

「承っております」の言い換え表現

「承っております」は状況によって、別の表現に変えることでさらに相手へ真意が伝わりやすくなります。

「承っております」と似た意味を持った言い換え表現を見ていきましょう。

「言付かっております」

「言付かる」は「ことづかる」と読み、人から物事を頼まれるという意味があります。「言われた」という意味が込められた丁寧な敬語として使えるフレーズです。

例えば「○○について上司から承っております」でも表現としては問題ありませんが、取引先や顧客など外部の人に使う時は、「上司から承っております」にすると、自分の上司を高めて相手のことを少し下に見ているようなニュアンスとして受け取られてしまう可能性もあります。

そのため「言付かっております」に言い換えれば、上司から伝えられているという状況をシンプルに伝えられるのです。

(2)「承知しております」

相手からすでに見知っていることを伝えられた場合は、「承知しております」という表現が使えます。

例えば、以前伝えられたことを再び気を付けるように言われた時は、もちろん分かっているとの意味で「承知しております」が使えます。

ただし、相手によっては、「同じことを何度も言わないでほしい」というネガティブなニュアンスで伝わってしまう可能性があります。そのため、気心の知れた上司や、前向きな注意を受けた際など、マイナスではない状況で用いるようにしましょう。

(3)「聞き及んでおります」

「聞き及んでいる」の「及んでいる」は到達しているという意味です。つまり、「その情報はすでに自分の耳まで届いている」と伝えられる言い回しです。

「聞く」は謙譲語でも尊敬語でもないですが、「承っている」ではかしこまりすぎた印象を与えてしまいそうな時に使えるフレーズです。

例えば、何度も対面していて仲の良い取引先や身近な上司など、近しい人に対して使いましょう。

「承っております」は知っていることを相手に伝える言葉

「承っております」は、相手から予約をしてもらっていたり、他の人から情報を伝えられていたりと、すでに知っている事柄について使う表現です。

承ったタイミングによって、細かい表現が変わるため注意しましょう。例えば、初めて依頼された情報や予約は「承っております」ではなく、「承りました」を使いましょう。

よく使うフレーズのため、シーンや話す相手によって柔軟に言い換え表現を活用しながら、ビジネスシーンで役立てていってください。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

※この記事は2023年11月14日に公開されたものです

にほんご倶楽部 (敬語・ビジネス用語専門編集プロダクション)

いつも使っているけれど間違った認識も多い「敬語」や「ビジネス用語」。人にはなかなか聞けない常識から応用編まで、日本語に関する情報を発信。

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