【難読】“おのろい”じゃない?「お呪い」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「お呪い」の読み方です。
“おのろい”だよね? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「お呪い」の読み方は?
「呪」は呪文、呪いと読むので、「お呪い」はそのまま読むと“おのろい”となりそうですが、実は違うんです。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“おまじない”と読みます。
「お呪い」の意味と使い方
『実用日本語表現辞典』によれば、「お呪い」の意味は以下のように解説されています。
お呪い
読み方:おまじない
別表記:御呪い「まじない」に丁寧の「お」をつけた表現。呪術。「まじない」は漢字で書くと「呪い」となり、「呪い」は今日ではもっぱら「のろい」と読むため、祈願やお祈りといった意味の場合は混同を避けて「まじない」とかな表記する。
『デジタル大辞泉』によれば、「呪い」の意味は、
まじ‐ない〔‐なひ〕【▽呪い】
神仏その他不可思議なものの威力を借りて、災いや病気などを起こしたり、また除いたりする術。「—をかける」「人前でもあがらないお—」
漢字で書かれているのを見たのは初めてかもしれませんが、“のろい”と“まじない”は漢字で書くと全く同じなんですね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「お呪い」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。“のろい”も“まじない”も、どちらも神仏その他不可思議なものの威力を借りて行うことから、同じ漢字が使われているのではないかといわれているようです。
“のろい”は、相手に災いが及ぶようにする悪意を持った行為ですが、“まじない”は災いや病気などを起こしたり、除いたりすることを指します。「呪」という字が使われていると悪い意味しかないと思いがちですが、実はそうではないんですね。
(ななしまもえ)
※この記事は2023年11月11日に公開されたものです