【結婚のリアル】親世代は8割以上が「結婚した方がよい」と思っていた。果たして婚活世代は?
マッチングアプリ「Omiai」を手掛けるOmiaiはこのほど、Omiai Report light 「結婚のリアル(前編)」を公開しました。
世代間で異なる「結婚の必要性」への認識?
同社では、独自調査や有識者取材を通じたデータを基に恋愛をひも解く「Omiai Report」を定期配信しています。
コロナ禍が明け、夏休みには帰省した人も多かったのではないでしょうか。しかし、未婚者にとっては、「結婚はまだ?」などとプレッシャーを受ける嬉しくない機会でもあるようです。
少子化の進む令和日本においては、結婚に対する価値観が昔とは大きく異なっているのでは、と仮説を考えました。
そこで今回は、15~39歳の未婚者を「婚活世代」、40~79歳の既婚者を「親・祖父母世代」としてアンケート調査を実施。時代を超えた結婚観の変遷に迫っています。
「結婚した方がよい」は親・祖父世代で8割越え、婚活世代は6割
そもそも結婚は必要なのでしょうか。まずは、“一般論として”結婚した方が良いと思うかを聞いたところ、「良いと思う」「やや良いと思う」の肯定的な意見は、親・祖父母世代86.3%に対し、婚活世代では60.0%にとどまり、26.3ポイントの差になりました。
逆に、「良いと思わない」「あまり良いと思わない」の否定的な意見は、親・祖父母世代が10.8%、婚活世代では3倍以上の36.0%でした。
15~39歳の婚活世代には、結婚することが幸せな人生につながると考える層がいる一方、必ずしも幸せには結びつかないと考える層も存在することがわかりました。
婚活世代の55.9%が「結婚したい」、43.3%が「結婚はしたくない」
一般論としての結婚に続いて、“あなた自身”が結婚したいかを聞いたところ、婚活世代全体で55.9%が「結婚したい」「やや結婚したい」と回答したのに対し、「結婚したくない」「あまり結婚したくない」が43.3%となりました。
一般論と比較して、自分事となると、やや結婚に否定的な意見となることもわかりました。年代別にみると、年齢が上がるにつれて結婚に否定的な意見が多くなり、 なんと30代では半数以上の 53.5%が「結婚したくない」「あまり結婚したくない」 との結果でした。いったい婚活世代に何が起こっているのでしょうか?
「結婚したくない」理由の第1位は「ひとりが楽だから」
「結婚したくない」と回答した260名に対して、「なぜ結婚したくないか」を聞いたところ、半数以上の58.8%が「ひとりが楽だから」と回答。現在の日本では、“おひとりさま”が快適に過ごせるようなサービスが充実しており、それを後押ししているのかもしれません。
次いで「結婚というかたちに必要性を感じないから」が38.8%となりました。愛があればカタチにはこだわらないということなのでしょうか。1990年半はばまでは9割以上が結婚していたことを鑑みると、結婚観に大きな変化が訪れていることは間違いないようです。
事実婚、欧米では当たり前? 日本も約7割が事実婚に肯定的!
結婚という形式にこだわらないカップルにとって、事実婚は選択肢になるのでしょうか。また、事実婚は日本社会でどのように受け止められているのでしょうか。
婚活世代、および親・祖父母世代のそれぞれに「事実婚についてどう思うか」を聞きました。なお、ここでは「婚姻届を出さないまま、男女が結婚の意思を持って生活すること」を事実婚と定義しています。
アンケートの結果、婚活世代では約7割の67.7%が肯定的で、そのうち10.2%は「自分にとって、選択肢の一つと考えている」と回答。親・祖父母世代でも6割の60.0%が肯定的な考えであることがわかりました。
調査概要
<婚活世代>
調査名称:結婚観についてのアンケート
調査期間:2023年8月22日
調査対象:全国15~39歳の未婚男女 及び 40〜79歳の既婚男女
調査数:未婚600名/既婚400名
調査方法:Webアンケート
<親・祖父母世代>
調査名称:結婚観についてのアンケート
調査期間:2023年8月22日~ 8月23日
調査対象:全国、40~79 歳の既婚男女
調査数 :400名
調査方法:Webアンケート
(エボル)
※この記事は2023年11月03日に公開されたものです