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【難読】なにこれ!?「公孫樹」の正しい読み方

ななしまもえ(芸術系ライター)

本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?

社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。

今回考えるのは「公孫樹」の読み方です。

“こうそんじゅ”? なにそれ?と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。

「公孫樹」の読み方は?

「公孫樹」は「樹」という漢字が入っているので、なにかしらの樹木なんだろうと思った人はいるでしょう。でも、読み方を想像できない人が多いのではないでしょうか。

気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“いちょう”と読みます。

「公孫樹」の意味と使い方

『デジタル大辞泉』によれば、「公孫樹」の意味は以下のように解説されています。

いちょう〔イチヤウ〕【銀=杏/公=孫=樹/鴨=脚=樹】 の解説

1 イチョウ科の裸子植物。一科一種。落葉高木で、高さ約30メートルに達する。葉は扇形で中央に裂け目があり、秋に黄葉する。雌雄異株。春、葉の付け根に、尾のような雄花、柄のある2個の胚珠 (はいしゅ) をもつ雌花をつけ、4月ごろ受粉し、9月ごろ精子によって受精が行われる。果実は丸く、外種皮は熟すと黄橙 (おうとう) 色で、内種皮は白い殻となって種子を包む。種子は銀杏 (ぎんなん) とよばれ、食用。幹や枝から気根を垂らすことがあり、乳 (ちち) の木ともいう。中国の原産で、盆栽や街路樹に多用され、材は碁盤・将棋盤などに使われる。《季 黄葉=秋 花=春》「―散る遠くに風の音すれば/風生」

2 鏃 (やじり) の一種。イチョウの葉の形をしたもの。

3 「銀杏頭 (いちょうがしら) 」の略。

4 紋所の名。イチョウの葉を図案化したもので、多くの種類がある。

[補説]江戸時代以来、語源を「一葉」と考え、歴史的仮名遣いを「いてふ」としてきたが、「鴨脚」の宋音ヤーチャオに由来するもので、「いちゃう」が正しいとする。

秋になると黄色に色づくいちょうのことですね。「銀杏」という漢字は知っていても、「公孫樹」は知らなかった人が多いでしょう。

読めない漢字はきっとまだまだたくさん

あなたは「公孫樹」を正しく読むことはできましたか?

きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。「公孫樹」は中国から伝わった植物なんですが、植えた後に孫の代になってやっと食べられる実がつく、ということからこの漢字が当てられたといわれています。

「公孫樹」を“いちょう”と読むのは、なかなか想像ができないと思いますが、他にも「鴨脚樹」と書くこともあります。気になった人は、なぜ「鴨脚樹」と書くか調べてみてくださいね。

(ななしまもえ)

※この記事は2023年10月13日に公開されたものです

ななしまもえ(芸術系ライター)

漢字の形の美しさに惚れ込む元ダンサー。漢字はダンスで表現できると信じている。サッカー好きで一時はレッズの追っかけをした経験もあり。おっとりしているが、サッカーの話になると早口で熱くなる。3代続く正真正銘の湘南ガール。

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