お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

物価高の今こそ知りたい! FPさん直伝「ズボラ女子でもすぐできる節約術」

【特集】知らないと危ないお金のはなし

武藤貴子

わたしたちを取り巻くお金事情は、どんどん変わっています。いつの間にか高くなっている電気代、なぜか支払いが増えている税金……知っておかないと危ないこと。逆に、来年からスタートする新しい投資制度、ちゃんと活用すればお得なポイ活……知っていれば得すること。実は、知っているor知らないでは、お財布事情は大きく変わってくるんです。夏にお金を使い過ぎたという人も多いはず。これを機にお金のこと、ちゃんと勉強してみませんか? 今回は「ズボラ女子でもすぐに実践できる一人暮らしの節約術」をファイナンシャル・プランナーの武藤貴子さんに教えてもらいました!

電気代の高騰や食料品・日用品の値上げが続き、以前と比べて確実に高くなっている私たちの生活コスト。しかし、大きな余裕はなくとも生活に困らないうちはイマイチやる気が起きず、「お金について何もしていない」という一人暮らし女性は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、一人暮らしの女性に向けて「今すぐできる節約術」をお伝えしようと思います。面倒なことはしたくない、というズボラな方でも大丈夫。細かい計算や手間のかかる支出管理は極力省き、「すぐできる」をポイントに具体的な節約術をまとめました。

手間をかけない節約のカギは「固定費」にある

節約しなければと思っても、支出を省くために毎日の貴重な時間が取られるのは避けたいもの。そこで、できるだけ手間をかけずに節約するため、まずは「固定費」にメスを入れてみましょう。

固定費は、一度見直してムダを省けば、その節約効果がずっと続きます。変動費のように、買い物のたびにお金の使い過ぎに気を付けなくても、勝手に支出が減らせるのです。

固定費にも、家賃や通信費、保険料などいろいろな支出がありますが、「すぐできる」というポイントで考えると、まずは「サブスク」と「スマホ代」を見直すのがおすすめ。また、支払い方法を年払いに変えて節約するというテクニックもあります。

利用していないサブスクは解約する

今すぐ固定費のムダを省くなら、まずは利用していないサブスク(サブスクリプション)をチェックして解約しましょう。音楽や動画の配信サービス、月額制の課金アプリなど、今は使っていないのに契約したままになっているサブスクはないでしょうか。

一つひとつの料金は小さくても、それが積み重なると大きなムダになります。たとえば、利用していないサブスクに月1,000円支払っている場合、年間では1万2,000円もの出費です。

それぞれのサブスクの利用状況を確認し、毎月支払い続けるのと本当に必要な時だけ支払うのと、どちらにすべきか改めて考えてみましょう。

格安SIMや格安プランに乗り換える

一度見直すだけで一気に節約できるのが、「スマホ代」です。毎月のスマホ代が1万円前後という人は、格安SIMやキャリアの格安プランに乗り換えてみましょう。月5,000円程度の節約につながるはずです。

「使い心地が心配」という人もいますが、格安SIMにしても今のスマホはそのまま使えますので、使い慣れたスマホをこれまで通り使用しながらスマホ代だけを安くできます。また、大手携帯キャリアからは月額3,000円程度の格安プランが出ていますので、格安SIMに不安がある方はこちらもおすすめです。

格安SIMや格安プランに乗り換える方法は、ネット上に詳しい解説がたくさんあります。少し時間を作って手続きするだけで、毎月のスマホ代を大きく減らせますので、ぜひチャレンジしてみてください。

年払い割引を活用する

月々の支払いを「年払い」にすると、割引料金になるケースは少なくありません。NHK放送受信料や国民年金保険料、また、生命保険や自動車保険など民間保険会社の保険料の中にも、年払い(前払い)で割引になるものが多くあります。

そのほか、アプリの月額料金なども年払い割引を採用している場合があります。支払い方法を変えるだけで節約になりますので、「これからも確実に使う固定費」は年払いに変更しておくといいでしょう。

固定費以外の節約ポイントは

固定費以外にも、手間をかけずに今すぐできる節約ポイントはたくさんあります。知っているとお得になること、習慣化すると自然と節約になることをまとめましたので、できそうなものから取り組んでみましょう。

先取り貯金をする

なかなかお金が貯まらない人には、「節約してお金を貯める」「月末にお金が余ったら貯金する」という思考がないでしょうか。しかし、確実にお金を貯めるには、生活費をやりくりする前に「先に貯金してしまう」のが正しい順番です。

この「先取り貯金」は、天引きなどを利用し、生活費として使う前に給料から貯金分のお金を他の口座に取り分ける方法です。先取り貯金には、「財形貯蓄制度(勤務先に制度がある場合)」や銀行の「自動積立定期預金」などを利用するのもいいですが、NISAなど税制優遇制度を使うのもおすすめです。

先取り貯金をしておけば、必然的に残りのお金で生活することになりますので、自動的に節約できますよね。今まで貯金をしてこなかった人は、少ない金額で生活することになるためはじめは少し大変ですが、徐々に慣れてくるとお金の使い方も上手になるでしょう。

「安いから買う」をやめる

最近ではたくさんのショッピングサイトがあり、頻繁に割引セールやクーポンの配布を行っているところも多くみられます。洋服などが「安くなっている!」と感じる機会が多くなった分、すごく欲しいものや必要なものではないのに、「安いから買ってしまう」ことが増えていないでしょうか。

安い買い物でも月に何度か繰り返せば、トータルではそれなりの金額を使っていることもあるでしょう。しかも、後から振り返ると「別に必要なかったな」と感じる買い物も少なくないはずです。

「安いから買う」が習慣化すると、本当に欲しいものや必要なものを買うお金がなくなり、クローゼットの中が適当に選んだ服でいっぱいになってしまうことも。そうならないためには、安いからという理由で買うのをやめ、欲しいもの・必要なものを一覧にまとめて計画的に購入しましょう。これなら欲しいものが確実に手に入れられ、ムダ使いがなくなります。

特に、深夜は衝動買いしやすい時間帯ですので、一人で時間を持て余し何となくショッピングサイトを眺める習慣があるなら、まずはそこから断ち切りたいものです。

食材の「ちょこちょこ買い」をやめる

一人暮らしの場合、食材をまとめ買いすると結局使い切れずムダにしまうことがあるでしょう。その経験から、「食材はちょこちょこ買う」という人は多いかもしれません。

しかし、買い物の回数が増えると、ついつい余計なものを買ってしまいがちに……。そこで、スーパーで買い物する回数は最小限にすると決めましょう。まとめ買いをしても食材をムダにしないコツは、日持ちする食材をメインに選ぶことです。

たとえば、野菜なら2週間以上日持ちする、にんじんや玉ねぎ、じゃがいもなどの根菜類。また、卵も賞味期限が2週間ほどあり、いろいろな料理に使えて便利です。ツナ缶やサバ缶、コーン缶、トマト缶などの缶詰もまとめ買いに適しています。

加えて、レトルトや冷凍食品を常備しておけば、「冷蔵庫に食材が少なくて不安」という理由でムダな買い物が増えることを防げるでしょう。

日用品もまとめ買いする

食材だけでなく、日用品もまとめ買いがおすすめです。足りないものをその都度スーパーやドラッグストアで買っていると、こちらも余計な買い物の原因になるからです。

日用品はあらかじめリストアップしておき、その月になくなりそうなものをまとめて買うようにすると、必要なものだけを購入でき、買い物の回数も減らせて時間の節約にもなります。

最近ではどのドラッグストアでもクーポンの配布などをよく行っていますが、割引にとらわれ過ぎず必要なものだけを買うことを心がけると、結果的にはそちらのほうが節約には効果的なケースがほとんどです。

節約のマイルールを作る

一人暮らしの節約は強制力がない分、「意志の強さ」だけで続けるのは大変なものです。そこで、節約を楽しく続けるための「マイルール」を作りましょう。たとえば、「電子マネーにチャージした分だけでやりくりする」「外食は月○回まで」など節約ルールを設け、それが守れた時の小さなご褒美も決めておきましょう。

自分なりのルールが習慣化した時には、いつのまにか節約体質に生まれ変わっているはず。一人で続ける節約だからこそ、ゲームのように楽しめるルールをぜひ作ってみましょう。

頑張らなくても節約はできる!

「節約は頑張ってするもの」と思いがちですが、プランや支払い方法の変更、解約だけで節約できる支出はいろいろとあります。また、我慢をせずお金の使い方を工夫するだけでも、続けていけば大きな節約につながりますよ。

収入を自分のためだけに使える一人暮らしだからこそ、自分次第でお財布事情は大きく変えられます。楽しみながら節約を続けつつ、人生を豊かにしてくれるお金の使い方ができるといいですね。

(文・武藤貴子、イラスト・フルカワチヒロ)

※この記事は2023年10月09日に公開されたものです

武藤貴子

ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント。会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。

この著者の記事一覧 

SHARE