世渡り上手とは? 意味や世渡り上手な人の特徴、処世術の身に付け方を解説
「世渡り上手」とは、世間をうまく渡る処世術を身に付けている人のことをいいます。なぜ彼らは要領良く物事をこなしていけるのでしょうか。今回は、世渡り上手な人の特徴と彼らのようになるためのポイントを紹介します。
世渡り上手な人は、周囲から評価されたりかわいがられたりすることが多いもの。そんな彼らをうらやましいと思う人もいるのではないでしょうか。
今回は、世渡り上手な人の特徴や彼らのような処世術を身に付ける方法を解説。良好な人間関係を築く上で役に立つかもしれませんので、ぜひ参考にしてください。
「世渡り上手」の意味
世渡り上手とは、世間での立ち回りがうまく、有利に生活している人のことをいいます。
彼らは円滑な人間関係を築くことで要領良く事を運び、それによって恵まれた環境を手に入れているのです。
世渡り上手な人の特徴
では、世渡り上手といわれる人にはどのような特徴があるのでしょうか。彼らに多く見られる傾向を紹介していきます。
(1)明るく社交的である
世渡り上手な人は、明るく社交的な人が多いでしょう。気さくで話し掛けやすい雰囲気を持っており、ネガティブな発言はめったにしないはず。
また、人見知りせずに誰とでも楽しく話せる人が多いです。相手の好き嫌いや自分の機嫌に関わらず、笑顔をキープできる大人な一面もあるでしょう。
(2)コミュニケーション能力に長けている
世渡り上手な人は、コミュニケーション能力に長けている傾向があります。
聞き上手で、相手の話を引き出すのがうまいようです。同時に話し上手でもあるので、話下手な相手とでも楽しく会話ができるでしょう。
また、彼らは情報収集も得意なため、豊富な話題で周囲を飽きさせません。初対面の相手ともすぐに打ち解けられる傾向があり、集団の中では盛り上げ役を買って出ることもあるでしょう。
(3)人の気持ちや空気を読むのがうまい
人の気持ちや空気を読むのがうまいのも、世渡り上手な人の特徴の1つ。
アンテナ感度が良好で、他人が望むことを先回りして行動するのが得意なようです。また、その場の空気を瞬時に察知し、周囲を不快にさせない立ち居振る舞いも心得ているでしょう。
(4)人を褒めたり立てたりするのが得意
世渡り上手な人は、他人を褒めたり立てたりするのが得意な傾向があります。
相手が喜ぶポイントやツボが分かっているのでしょう。ごく自然に褒めるので、わざとらしいお世辞には聞こえず、相手は気分が良くなるようです。
また、先輩や上司を立てる礼儀正しさも持ち合わせているので、目上の人からかわいがられやすいでしょう。
(5)甘え上手である
世渡り上手な人は、甘え上手な人が多い傾向があります。
困ったことがあれば、迷わず周囲に助けを求めるでしょう。また、単に泣きつくのではなく、力になりたいと思わせるような頼り方ができるため、快く手を貸してくれる人が多いはず。
(6)要領が良い
要領が良いのも、世渡り上手な人の大きな特徴です。物事の優先順位を付けるのが上手で、力の入れどころと手の抜きどころを心得た対応が得意でしょう。
必要なことはしっかり見極めて迅速に対応するので、仕事を効率的にこなすことができます。それ故に、周囲からの評価も高くなるのです。
また、仕事とプライベートの切り替えも得意な傾向があります。
(7)誠実な対応が取れる
世渡り上手な人は、要領は良くても、決して傍若無人なわけではなく、誠実な対応が取れる人が多いです。
例えば、約束の時間やルールはきちんと守るでしょう。また、不用意に人の悪口を言ったり、他人の秘密をばらしたりはしない傾向があります。
彼らは自然とマナーを心得た行動が取れるため、周囲からの信頼を得られるようです。
世渡り上手になるには? 行動のポイント
世渡り上手を目指す上でのポイントは、いかに良い人間関係を築いていくかです。次の点に注意して行動してみましょう。
(1)笑顔を心掛ける
世渡り上手になりたいのであれば、まずは笑顔を心掛けましょう。
明るくポジティブな雰囲気をつくり出すことで、話し掛けやすく親しみやすいムードが演出できるので、周囲と打ち解けやすくなるでしょう。
また、笑顔を心掛けることで自分自身の気分も上向きになり、自信を持って人と接することができるようになるはずです。
(2)話の聞き方や話題の振り方を工夫する
話の聞き方や話題の振り方を工夫することも、世渡り上手を目指す上では重要なポイント。
まずは聞き上手になることを目指してみましょう。相手の話をじっくり聞くことで、好みや価値観が分かるようになり、気持ちを察しやすくなるはずです。
ただし、一方的に話を聞いているだけではいけません。適度に自身の話も織り交ぜることで、自分に興味を持ってもらうことも大切です。
また、初対面の人との会話ネタにも困らないよう、日常的にさまざまな情報を収集しておくのがおすすめですよ。
(3)困った時は人を頼ってみる
全て自分で解決しようとするのではなく、時には周囲を頼ってみましょう。
人に何かをお願いすることは、突き詰めればその人を信頼しているという証しにもなります。SOSを発信することで相手とのつながりが深まり、親密度が増すかもしれません。
(4)感謝の気持ちを言葉と態度で示す
人に何かをしてもらった時には、言葉と態度で感謝の気持ちを示しましょう。
お礼を伝えることは基本的なマナーです。礼儀正しくすることで、より良い人間関係が構築されていくでしょう。
凝った言葉を掛ける必要はありません。「ありがとう」「助かりました」と素直な気持ちを伝えましょう。
(5)不誠実な対応は控える
世渡り上手な人に限ったことではありませんが、不誠実な対応は控えるのがベター。
ルールやマナーが守れない人は周囲から信頼されず、円滑な人間関係は築けません。他人を尊重して思いやる姿勢が大切です。
【番外編】世渡り上手な人が苦手な場合の対処法
周囲から高く評価されがちな世渡り上手ですが、中にはずる賢い人も。身の回りにこのタイプがいる場合、彼らのことがどうも好きになれないという人もいるかもしれません。
ここからは、ずる賢い世渡り上手に対して苦手意識を拭えず悩んでいる人に向けて、対処法を解説します。
(1)要領の良さが大事な時もあると心得る
まずは、要領良く立ち回ることが大事な時もあるということを心に留めておきましょう。
世渡りのうまさは大切なスキルでもあります。社会人ともなれば特に、愚直なまでの真面目さよりも、結果や効率重視で行動することに価値がある場合も多いものです。
世渡り上手を悪い方に捉えずに、生きるための1つの知恵だと考えてみましょう。
(2)世渡り上手な人と必要以上に関わらない
世渡り上手な人がどうしても気に食わないのであれば、その人とは距離を置き、関わりを必要最小限に抑えるのも1つの方法です。
苦手だと思いながら接すると、ついその人の嫌な部分にばかり目がいってしまいがち。「自分は自分、相手は相手」と切り替え、あまり気にしすぎないようにすることをおすすめします。
(3)「見ている人は見ている」と割り切る
あなたが苦手な世渡り上手な人が、どちらかというとずる賢いタイプである場合は、「見ている人は見ている」という割り切った気持ちを持つことも大切です。
ずる賢いタイプは、やることをやらずに自分の都合だけで行動する傾向があるので、結局は人の信頼を得られないことも多いでしょう。一見周囲にうまく取り入っているようでも、上辺と内面のギャップに気付く人はいるものです。
相手のことは気にせず、自分の信じる道を進んでいきましょう。
世渡り上手になるには相手の信頼を勝ち取ることが大事
世渡り上手な人は、良好な人間関係の構築が得意で、常に周囲を見ながらうまく立ち回っていることが多いです。
そんな彼らのようになるには、何も他者に無駄に媚びる必要はありません。まずは相手から信頼され、円滑な人間関係を築くことを念頭に置きながら行動してみましょう。
(シシィ)
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※この記事は2023年09月28日に公開されたものです