痛い人とは? 痛い人の特徴と痛い人にならないための方法
「痛い人」という言葉を聞きますが、どういう意味なのでしょうか? またどんな特徴があるのでしょうか。痛い人にならないための方法と共に解説します。
「あの人痛いよね」
日常生活で「痛い」「痛い人」という表現を耳にすることが当たり前になっているのではないでしょうか?
よく耳にする言葉ですが、どのような人が痛い人なのか、あなたは痛い人になっていないかを問われると、意外と悩んでしまう人も多いはず。
この記事では、痛い人とはどのような意味か、痛い人の特徴や自分が痛い人にならないためにはどうすればよいかを解説します。
痛い人ってどんな人? 意味とは?
「痛い人」と気軽に使われることも多いですが、「痛い」とはどのような状況を指しているのでしょうか?
ここでは、痛い人がどのような意味で使われているかについて解説します。あなたの思う痛い人との違いがあるかないかを考えながら読んでみてくださいね。
痛々しい
「痛い」は、「痛々しい」と似た意味を持っています。本来の痛々しいという意味は、その人のつらい境遇や深刻な現状を知って心から胸を痛めている状態です。相手に対し同情心や助けになりたい気持ちが芽生えることもあるでしょう。
一方、痛い人に対して同情こそすれ、手を差し伸べたいとは思わないことが多いです。あくまで冷静に他人事として見ているでしょう。
何かが周りとずれている
多様性が尊重される現代、人と同じことが正しいわけではないでしょう。ただし、痛い人について私たちが感じる違和感は、個性のような違いではありません。
そこから気づきや刺激を得ることはあまりありませんし、確固たる信念に基づいたものでもないことが多いでしょう。周りにも本人にもあまりメリットがない違和感だといえます。
残念な感じがする
痛い人の多くは、誰かを傷つけたり悪いことをしたりはしません。悪人とは程遠い存在で、いい人といわれることすらあるでしょう。
良い面がある人だからこそ、痛いと感じるところがなければもっと魅力的な人なのにと、残念に思われることがあります。「惜しい」といわれることが多いのも特徴です。
痛い人の特徴
痛い人に共通する特徴はどのようなものがあるのでしょうか? ここでは、痛い人の特徴について解説します。
当てはまる項目が多いほど、痛い度合いも高くなります。自分にも当てはまっていないかチェックしてみましょう。
(1)自撮りが好き
おしゃれなカフェやおいしい料理、美しい風景が目の前にあれば、写真を撮る人は多いですよね。
写真を撮ること自体は日常的な行動だといえますが、痛い人はなぜか必ず自分を入れて撮ろうとします。アングルやフィルターのかけ方にもこだわりがあり、十八番の撮り方があるでしょう。
(2)独特なメイクやファッションをする
おしゃれは自分のためでもあり、メイクやファッションで自分の好きなスタイルを貫くことはすてきなことです。ただし、TPOにそぐわない独特すぎるスタイルは周りから見ると痛い人に見えてしまうこともあるでしょう。
(3)武勇伝や自慢が多い
会話の中心がいつも自分の自慢話で、聞いていてあまり楽しいと思えません。それほどうらやましくない話や、台本のように毎回同じ内容をくり返しているのが特徴です。
話している時の表情が自分に酔いしれていて、周りの様子が見えていないこともあるでしょう。
(4)モテていると勘違いしている
恋愛においても自分と周囲の認識とが大きくずれていることがあります。例えば後輩や部下が気を使って親切にしたりほめたりしているのを、自分に気があると思うでしょう。
また、本命としてではなく、性的な欲求を満たすための遊び相手として選ばれているのを、自分は愛されていると思うことも。
周りも指摘するわけにはいかないので、気づく機会を得にくいでしょう。
(5)精神年齢が幼い
痛い人は、精神年齢が幼く、子どもっぽいふるまいが目につくことが多いです。自分の思い通りにならないと気が済まないので、感情的になりやすいです。
まるで自分が悲劇のヒロインであるかのような言動をしたり、漫画やアニメ、ドラマで使われるセリフのような表現を多用したりすることも。
(6)SNSにハマりすぎている
SNS上の情報や人間関係に振り回されていることもあるでしょう。真偽が不確かなSNSの情報を真に受けて、すぐ行動に移したり周りに広めたりすることがあります。
また、インフルエンサーに強い憧れを抱き、彼らを真似て自分の日常生活や考えについて事細かに投稿したりする人もいるでしょう。
(7)TPOをわきまえない
常識に疎く、TPOをわきまえない行動が目立ちます。海や山のレジャーにハイヒールを履いてくる、仕事関係の会食で酔いつぶれるなど、場面に合ったふるまいができない傾向があります。
周りを見ていないので、自分が浮いていることに気づきにくいのかもしれません。
痛い人にならないためには?
痛い人になりたくないと思っても、何に気をつければよいのか分からない人もいるでしょう。もしかするとすでに自分も痛い人の仲間入りをしている可能性もあります。
ここでは、痛い人にならないための方法について解説します。
(1)反面教師を作る
自分のまわりにいる痛い人から学びましょう。なぜその人を見て痛いと思うのかを分析します。具体的な事実や痛いと感じる理由を明らかにして、同じ行動を取らないように気をつけましょう。
何か発言する時や行動する時、「あの人だったらどうするだろうか」と考えるようにしてみてください。
(2)幅広い情報源を持つ
SNSや特定のコミュニティだけの価値観や情報に頼ると、世間とのずれが生まれるリスクが高まります。自分にとって居心地のいい場所は、気づきを得にくい場所ともいえるのです。
あえて普段は見ないような情報源を使う、自分と考え方や育ってきた環境が異なる人たちとの付き合いを持つことなどが有効でしょう。
(3)常識やトレンドを学ぶ
常識といわれていることやトレンドに合わせることが全てではありません。ただし、知っていて選ばないことと、知ってすらいないことは大きく異なります。
ニュースや書籍で知識を蓄えたり、物知りな人やセンスのよい人に教わったりするのもおすすめです。
(4)日記を書く
日記はもちろん、たとえ文章にしなかったとしても自分の言動を定期的に振り返る習慣を持ちましょう。
「あれは痛かった」「やってしまった」と、恥ずかしさや気まずさで頭を抱えてしまうかもしれませんが、気づけたことが財産です。
後悔したり悩んだりするのではなく、どうやって行動を変えるかに意識を向けてくださいね。
(5)発言や行動の前に考える
痛い人の特徴は、勢いや感情任せになりやすいことです。この発言をすると周りはどう受け止めるだろうと考えてみるだけでも気づきを得られます。
また、夜の発信は感情的になりやすいといわれています。SNS投稿は必ず下書き保存をして、翌日落ち着いて推敲した上で投稿するようにしてみてください。
痛い人よりも個性的な人を目指しましょう
周りの目を気にしてばかりの人生はつまらないものです。とはいえ痛い人はなりたくない気持ちもあって当然ではないでしょうか?
常識やトレンド、他人の気持ちを理解することができれば、人との違いは個性と受け止められるはずです。自分も周りも、痛い人よりも個性的な人を目指したいものですね。
(井口 藍)
※画像はイメージです
※この記事は2023年08月09日に公開されたものです