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【File37】「健康オタク」なサプリメントマーケターの場合

#私たちのしごとバッグ

ミクニシオリ

いつも輝くあの人は、仕事でどんなバッグを使っているんだろう? バッグとその中身は、仕事への姿勢や価値観を映す鏡。企業で働くマイナビウーマン世代の女性をインタビューし、彼女たちの仕事バッグをのぞく連載です。

取材・文:ミクニシオリ
撮影:三浦晃一
編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部

自分の人生を生きるって、意外と難しい。パートナーのこと、家族のこと、お金のこと……自分が「どうしたいか」だけで選択できることなんて実はあまりなくて、周囲との関わりや安定性との兼ね合いを考えて、人生を選択することも多い。

だから、人生は悩ましい。けれど、そんな終わりのない問いにひとつの答えを出してくれたのは、ネスレ ヘルスサイエンス カンパニーで新規部署のマーケティングを担当する鈴木麻美さんだ。

新卒で製薬会社に入った後、アメリカに留学して現地で化粧品会社のマーケターとなり、現在は日本に戻って働いている鈴木さん。華々しい経歴を持つ彼女だけど、そんな彼女のキャリアにはとある“軸”があるのだとか。

そんな彼女のしごとバッグを覗いてみると、鈴木さんの持つストイックさや芯の強さ、そして彼女のキャリア軸でもある「健康美」への思いが見えてきた。

鈴木麻美さん

製薬会社マーケティング、アメリカ留学・勤務、化粧品会社マーケティングを経て、2020年12月にネスレ日本株式会社 ネスレ ヘルスサイエンス カンパニーに入社。マーケティング&メディカルアフェアーズ統括部 ヘルス&ビューティグループに在籍。
健康、美容、海外経験のバックグラウンドを活かし、女性の美容と健康をサポートする海外サプリメントブランド数種の日本展開を担当。薬剤師国家資格保有。

実は、彼女が仕事やキャリアの軸を考える中で大切にしてきたこととは、自分の身体を1番に考える、ということなのだそう。

「バッグはSITA PARANTICA(シータ パランティカ)というブランドのものなのですが、機能性を考えて選びました。ビジネスバッグとしては小さめなのですが、重いトートを片方の肩にかけ続けていると姿勢が崩れてしまうので、PCバッグをもう片方の手に持って、重心のバランスが崩れないようにしているんです」

製薬会社からキャリアを始めた鈴木さんは、ずっと健康に関わる仕事を選択してきたそう。彼女自身、元気に働き続けるために自身の健康にもかなり気をつけている。

「もともと美容にもかなり興味があったのですが、30代後半となり、美容と健康は深くつながっていることを感じるんです。ヒールのファッションが好きなので、今も通勤でもヒールを履くのですが、なるべく長く自分の好きなファッションを楽しむためにも、毎日の習慣を大切にしています」

●バッグの中身

1 iPhone
2 Shady CHARACTER メガネ
3 PROIRON ヒップバンド
4 Face-Pointer
5 Active Winner マッサージボール 筋膜リリース
6 ルイ・ヴィトン 名刺入れ
7 Jimmy Chooの財布
8 温泉水99
9 VITAL PROTEINS(バイタルプロテインズ)
10メイクポーチ
11 ISOCAL FIBER(アイソカルファイバー)
12 社用iPhone
13 PC
14 Air Pods Pro
15 歯磨きセット

バッグの中身を広げてもらうと、シックなテイストのものが多い。健康志向なだけあって、仕事の日も極力荷物は少なめにしているそう。

「昔からかわいい女性よりもかっこいい女性に憧れがあって、持ち物は割とシンプルなものが多いです。でも、柄に一目惚れしてしまった長財布が少し荷物を圧迫しています(笑)。でもやっぱり、どれだけ機能性が良くても、テンションが上がらないものは持ちたくないんです。だから、重い長財布をストレス無く持ち歩くために、他のものを軽量化しています」

しごとバッグを覗くと、その人の人間性やストーリーが見えてくる。機能性を重視するのは自分のHPを保つためであって、機能的であればかわいくなくてもいい、ってことじゃない。鈴木さんは芯を持っている人に見えるけれど、自分の中で許せること・許せないことのバランスを取っている人。

「どれだけ軽量化にこだわるの、と思われるかもしれないのですが(笑)、実際に年齢とともに体力の低下を感じることがとても多くて。でも、自分が自分らしくいるためには、おしゃれを楽しめる自分のままいたいんです。ということで、退勤後はジムで運動する習慣をつけています。特に最近は、尻トレが趣味になりつつありますね(笑)。

あとは、仕事中に疲れを感じた時に使うリフレッシュグッズも重宝しています。疲れたなと思いながら働いていると効率が悪くなってしまうし、仕事後何かをする余力も無くなってしまうので、適宜体や脳に刺激を与えてリフレッシュするよう心がけています」

運動習慣に気を配っている女性は増えているけれど、ミドル世代の鈴木さんが運動をし続けることで美しさを保っている姿を見ていると、身が引き締まる。

ヒールを履いていてもぴんとした姿勢、それでいてしなやかなスタイル。努力は身になるし、継続することで美しさは保てるということの生き証人だ。

「新卒から美容・健康業界にいるので、健康への意識は高い方だと思うのですが、最近はさらに、運動しているだけ・スキンケアを頑張っているだけではダメなんだと感じることもあります。どんなに贅沢なスキンケアをしていても、一度荒れた肌の治りが加齢とともにどんどん遅くなっていくように感じているんです。

基本は自炊しているのですが、仕事が忙しい時もありますし、食事からだけでは摂りきれない栄養もあるので、サプリも常用しています。今日持ち歩いているのは、私が担当している『VITAL PROTEINS(バイタルプロテインズ)』というコラーゲンパウダーと『ISOCAL FIBER(アイソカルファイバー)』という食物繊維パウダーです」

どちらも無香料のパウダータイプなので、スープ、食事、コーヒーなど、好きなものに溶かしてサッと飲むことができる。コラーゲンも食物繊維も、女性の美や健康に深い関わりのある栄養分なのだそう。

「美容と健康は深くつながっていると言いましたが、20代の頃は健康的でなくとも美を手に入れることができたと思っています。しかし30代後半となった今は、健康でなければ美しくなれないと感じています。そして、健康でないと活力を持って働くことができないんです。

私は毎日『ISOCAL FIBER(アイソカルファイバー)』を飲んでいるのですが、腸活に取り組みはじめてからは便通が良くなり、調子も以前より整ったように思います。便秘でも働くことはできるけど、なんとなく胃が重かったり、いつもより服をキレイに着られないことでテンションが下がったり……思った以上に、自身のストレスに繋がっているんですよね」

食物繊維の一日あたりの目標量は、18〜64歳の女性で18g。しかし、すべての年代で摂取不足傾向にあるのだそう。美容でよくある肌悩みは外側からケアしていく方法もあるけれど、体内や腸内の環境が悪いままだと、一度良くなってもまた体調の変化とともに悪化してしまうことも。

「インナーケアの大切さに気づいたのは、30代半ばの頃でした。これまでとは違う肌悩みが増えて、治したくてエステに行ったり、美容皮膚科に行ったりしたけれど、あまり改善しなかったんです。

もうダメなのかな、好きな肌質には戻れないのかなと一度は諦めかけたけど、色々調べていく中で、インナーケアを頑張ってみようと思ったんです。実際、インナーケアを始めてからの方が肌環境も体調も以前より良くなりました。ネスレでサプリのマーケティングに関わりたいと思ったのも、自分の成功体験があったからです」

鈴木さんは新規事業だったサプリメント事業部で、ブランド担当として日本向け商品の企画開発から、輸入、プロモーション、販売までの一連の流れを担当している。

「マーケターとして市場を調べていく中で分かったことは、昔の私と同じように、外側からのケアばかり行って、そこで諦めてしまっている女性が多いのではないかということです。現に、食物繊維は、様々な年代の女性が摂取不足に陥っているといわれています。

美容に関心のある人は増えているのに、美と健康の関わりに気づいていない人がまだまだ多いと思うんです。商品を広める中で、美のために健康体を目指す考え方も、女性に広めていきたい」

実はコラーゲンも、私たちの美容と健康に大きく関わっている。コラーゲンは身体のあらゆる組織に存在しているけれど、肌コラーゲンは年齢とともに減少してしまう。髪や肌など、美容に関わる組織にはコラーゲンが存在している。

「これまでコラーゲンは、摂取しても体内で消化酵素によってすべて分解されてしまうと考えられていました。しかし、一部は分解されずにコラーゲンペプチドとして吸収されて体の中で活用されることが分かり、コラーゲンペプチドの働きが再注目されているんです。『VITAL PROTEINS(バイタルプロテインズ)』100%コラーゲンペプチドの製品で、からだの内側から健康維持を目指すことができます」

鈴木さんは人生と仕事を通して美と健康に向き合い、インナーケアの重要性に着目した。そしてたどり着いたネスレ ヘルスサイエンス カンパニーは、新卒で入社した製薬会社でのヘルスケア知識、そして海外で培ったグローバルマーケティング、インナーケアとの関わり、そのすべてを活かせる会社だった。

「私はけっこう、人生を好き勝手生きてきたと思っているんです。海外で働きたかったから留学したし、もともと好きだった美容に関われる仕事もしました。けれど、振り返った時に全部の仕事がつながっているのは、自分の興味関心に正直に生きてきたからだと思っています。

もともと美容健康オタクなので、自分が良いなと思う製品に関われて、毎日楽しいです。友人たちにもおすすめのサプリや、インナーケアを続けるコツを聞かれることが多いのですが、健康であることが美に直結していることを実感できると、自然と毎日に取り入れたくなると思います」

インナーケアに加えて体づくりも頑張っていて、いつもヒールを履いて笑顔で働く鈴木さんは、周りから「ストイック」と言われることも多いらしい。だけど、彼女は笑ってこう答えてくれた。

「“好き”や“気になる”を突き詰めると、いつの間にかストイックになるものなんですよ!」

※この記事は2023年06月26日に公開されたものです

ミクニシオリ

1992年生まれ。2017年にライター・編集として独立。芸能人やインフルエンサー、起業家など、主に女性に対するインタビューを多数執筆。恋バナと恋愛考察も得意ジャンル。ハッピーとラッキーがみんなに届きますように。

Twitter:https://twitter.com/oohrin

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