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【難読】なんて読む?「些か」の正しい読み方

ななしまもえ(芸術系ライター)

本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?

社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。

今回考えるのは「些か」の読み方です。

“なにか”?と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。

「些か」の読み方は?

「些」は、些細と読むので、“さ”という読み方は分かる人が多いでしょう。しかし、送り仮名の「か」をつけて、“さか”と読むのは、ちょっと違和感がありますよね。

気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“いささか”と読みます。

「些か」の意味と使い方

『漢字ペディア』によれば、「些か」の意味は以下のように解説されています。

いささ‐か【×聊か/×些か】
[形動][文][ナリ]

1 数量・程度の少ないさま。ほんの少し。わずか。「―な蓄えはある」「―なりともお役に立ちたい」

2 かりそめであるさま。ついちょっと。
「―に思ひて来しを多祜 (たこ) の浦に咲ける藤見て一夜経ぬべし」〈万・四二〇一〉

3 (多く「いささかに」の形で、打消しに呼応して用いる)少しも。
「―に知りたる人もなければ」〈今昔・二七・一五〉

[副]
1 少し。わずかばかり。「この問題は―難しい」「―所見を述べる」「気勢に押されて―たじろいだ」

2 (あとに打消しの語を伴って)少しも。ちっとも。→いささかも
「―さりげもなく」〈枕・二五〉

少し、わずかばかり、という意味合いで使われることが多い言葉ですね。実際に耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

読めない漢字はきっとまだまだたくさん

あなたは「些か」を正しく読むことはできましたか?

きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。言葉は知っていても、漢字になると読めない人も多かったのではないでしょうか。

「些か」は、普段の会話で登場する機会は多くありませんが、きっと聞いたことがある言葉だと思います。なんとなく意味が曖昧だった人は、これを機に正しい読み方と意味を覚えましょう。

(ななしまもえ)

※この記事は2023年05月27日に公開されたものです

ななしまもえ(芸術系ライター)

漢字の形の美しさに惚れ込む元ダンサー。漢字はダンスで表現できると信じている。サッカー好きで一時はレッズの追っかけをした経験もあり。おっとりしているが、サッカーの話になると早口で熱くなる。3代続く正真正銘の湘南ガール。

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