【難読】なんて読む?「杜若」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「杜若」の読み方です。
なにこれ? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「杜若」の読み方は?
「若」は、老若男女、若年と読むので、“にゃく”や“じゃく”という読み方は知っている人もいるでしょう。「杜」は、あまり馴染みがない漢字かもしれませんね。
では、二つを合わせてなんと読むのでしょうか。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“かきつばた”と読みます。
「杜若」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「杜若」の意味は以下のように解説されています。
かきつばた【杜=若/燕=子=花】
[名]
1 アヤメ科の多年草。湿地に群生。葉は剣状で幅広く、基部は鞘 (さや) になり茎を挟む。初夏、濃紫色の花を開く。外花被3枚は垂れ、中央に黄や白の斑紋がある。内花被3枚は小さく、直立する。園芸種には白花もある。古くは花汁で布を染め、書き付け花とよばれたという。かおよぐさ。《季 夏》「―べたりと鳶 (とび) のたれてける/蕪村」2 襲 (かさね) の色目の名。表は二藍 (ふたあい) 、裏は萌葱 (もえぎ) 。一説に、表は薄萌葱、裏は薄紅梅。
3 紋所の名。カキツバタの葉と花を図案化したもの。
[枕]
1 花の美しさから、「にほふ」「丹 (に) つらふ」にかかる。
「―につらふ君を」〈万・二五二一〉2 花が咲くところから、「さき」にかかる。
「―佐紀沼 (さきぬ) の菅を」〈万・二八一八〉[補説]曲名別項。→杜若
「杜若」は、菖蒲によく似た花のことです。漢字は知らなくても、聞いたことがあるという人はいたのではないでしょうか。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「杜若」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。どちらも同じようで区別がつけ難いこと、という意味の「いずれ菖蒲か杜若」ということわざがあるくらいなので、本当に菖蒲とそっくりなようです。
杜若は菖蒲とともに、ちょうど6月頃までが見ごろの花です。ぜひ、杜若がどんな花なのか実際に見てみてくださいね。
(ななしまもえ)
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※この記事は2023年05月25日に公開されたものです