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「お先に失礼します」は上司や先輩に失礼? 意味と使い方(例文つき)

にほんご倶楽部

ビジネスシーンでよく聞く「お先に失礼します」というフレーズですが、その意味や正しい使い方を理解していますか? 特に新社会人なら、「上司や先輩に使ったら失礼かな」と不安に思うこともあるのでは? 今回は「お先に失礼します」の意味や使い方を例文つきで紹介します。

ビジネスシーンでよく耳にする「お先に失礼します」という言葉。みなさんは正しい使い方や意味を理解しているでしょうか。

特に新社会人や新入社員の場合、この使い方で合っているのか、上司や先輩には失礼な印象を与えないかと不安に感じることもあるかと思います。しっかりと意味や注意点を理解して使えば、ビジネスコミュニケーションがうまくいくこともあります。

この記事では「お先に失礼します」の正しい意味と使い方、さらに類似表現や使用の際の注意点などを詳しく紹介します。ぜひ参考にして、ビジネスシーンで役立ててください。

「お先に失礼します」の意味をおさらい

「お先に失礼します」は「お先」と「失礼」、そして「する」の丁寧語である「ます」が組み合わさった言葉で、相手より先に物事を行う時に使います。

まずは「お先に失礼します」の意味をおさらいしておきましょう。

お‐さき【▽御先】
他人を敬って、その人の「先」をいう語。「―に失礼します」「どうぞ―へ」
出典:(『デジタル大辞泉』小学館)

しつ‐れい【失礼】
他人のもとを立ち去ることのていねいな言い方。「お先に―します」
[感]軽く謝るとき、人に何かたずねたり頼んだりするとき、また人と別れるときなどのあいさつの言葉。「―、ちょっと前を通してくださいませんか」「また近いうちに会おう、では―」
出典:(『デジタル大辞泉』小学館)

つまり「お先に失礼します」は、相手より先にその場を立ち去る時、他人を敬って行うあいさつであり、「あなたより先にこの場から去ることを許してください」という意味が含まれています。

「お先に失礼します」は正しい敬語? 目上の人にも使えるの?

「お先に」の「お」が美化語、「ます」は丁寧語であることから、「お先に失礼します」は、正しい敬語であると言えます。そのため目上の人に使用しても問題ありません。

ただ「お先に失礼します」だと敬語の中でも、少しカジュアルな印象になってしまいます。上司などにあいさつする際は「お先に失礼いたします」というような、より丁寧な形にする方がベターでしょう。

「お先に失礼します」と「お疲れさまです」の違いとは?

「お先に失礼します」も「お疲れさまです」も、会社を退勤する時に用いられることが多いため、両者のニュアンスの違いが分からないという人も多いと思います。

「お疲れさま」は基本的に、目上の人から目下の人に対して感謝の気持ちを表す言葉です。ですから本来は、目上の人に使う言葉ではありません。

しかし近年では「お疲れさまです」はあいさつとして使われていますので、目上の人に使っても問題はないでしょう。ただし、社外の人や取引先の人に対して使うのは不適切なので注意しましょう。

自分が相手を送り出す時などは、ねぎらいの言葉として「お疲れさまです」と伝え、自分が先に去る時は「お疲れさまです。お先に失礼します」と組み合わせて使うなど、臨機応変に対応してみてください。

Check!:「お疲れ様です」は目上の人にも使える? 正しい使い方や言い換え表現

「お先に失礼します」の使い方

「お先に失礼します」は、相手を残して先に立ち去る時に使うフレーズです。先に退社する際、社内に残る人に伝えるあいさつの言葉として使うのが一般的。

敬語ですので目上の人に使えるフレーズではありますが、あいさつとしても使われるため同僚や部下など、近しい間柄の人に使っても問題ありません。

その場の状況を表すものなので、基本的には話し言葉。ビジネスメールなどの文章で使うことはほとんどありません。使う状況を間違えると失礼にもなりますので、しっかりと正しい使い方を覚えておきましょう。

「お先に失礼します」例文

「お先に失礼します」は、基本的には社内の間柄で使う言葉であり、自分が他の社員よりも先に帰宅する時に使います。

しかし「退勤」と言っても、さまざまなシーンがありますよね。例えば、勤務時間が終わった時のほか、やむを得ず早退する時などのシーン、外出先からそのまま直帰する時の連絡など、自分が先に退社する場面では幅広く使えます。

「なぜ退勤するのか」などの理由を付け加えると、周りにも分かりやすいのでおすすめです。

・本日の業務を終えましたので、お先に失礼します。

・申し訳ございません、本日は家庭の事情でお先に失礼します。

・(外出先からの電話で)お言葉に甘えて本日は直帰させていただきます。お先に失礼します。

「お先に失礼します」を使う時の注意点

基本的に「お先に失礼します」というフレーズを使うのは、「その日の自分のやるべきことが終わっていること」が前提です。

そうでないと、帰宅した後に自分のせいで問題が発生したり、周りの社員から「しっかり業務をこなしてない」と思われたり、自身の評価が下がってしまいますよね。

ですから、まずはしっかりとするべきことを終えるのが重要です。

さらに、新入社員など働き始めて日の浅い人の場合は、上司に何か手伝うことはないか聞いた上で、本当に帰宅しても大丈夫なのか念のために確認するようにしましょう。

「お先に失礼します」は「申し訳ない」という気持ちを込めた言葉なので、自分の状況をしっかり見極めることが重要です。注意点をしっかり把握して、相手の失礼や迷惑にならないように使っていくといいでしょう。

「お先に失礼します」の類語・言い換え表現

では「お先に失礼します」はどのような言い換え表現ができるのでしょうか。ここでは「お先に失礼します」の類似表現を紹介します。

意味はほとんど変わりませんが、状況によって使えるシーンが異なってきます。ぜひTPOに応じて、使い分けられるようになりましょう。

「お先に上がらせていただきます」

「上がる」は「仕事を終える」という意味。ですから、「お先に失礼します」同様、「先に帰らせていただく」という意味で使用できます。

ただ「仕事を終える」ことが前提ですので、終業時刻を過ぎてからの退勤時に使える言葉。早退等で帰宅する際には適していないので、気をつけましょう。

「お先にお暇させていただきます」

まず「お暇」とは下記のような意味です。

御暇(おいとま)
訪問先から退出すること。「もうそろそろ―しようか」
出典:(『デジタル大辞泉』小学館)

先に帰るという意味は同様ですが、こちらは訪問先などから立ち去る際に使う言葉。

基本的にオフィスから退社する際には不向きなので、取引先での会議が終わった後や会食を途中で抜ける時などに使ってみてください。

Check!:「おいとまする」の意味や使い方は? お暇する際のマナーも紹介

「お先に失礼します」は先に帰る時のあいさつとして使う言葉

「お先にお失礼します」は、会社で働く人とは切っても切れないフレーズです。相手に敬意を表したあいさつとして、しっかりと意味を理解し、正しく使えるようになりましょう。

使用場面や使い方を間違えると、相手に対して失礼に当たってしまうこともあります。ぜひマスターして、気をつけながら使ってみてくださいね。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

※この記事は2023年04月05日に公開されたものです

にほんご倶楽部 (敬語・ビジネス用語専門編集プロダクション)

いつも使っているけれど間違った認識も多い「敬語」や「ビジネス用語」。人にはなかなか聞けない常識から応用編まで、日本語に関する情報を発信。

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