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「おいとまする」の意味や使い方は? お暇する際のマナーも紹介

西出ひろ子(マナーコンサルタント)

「おいとまする」とは、訪問した側が立ち去る際に使われる言葉。ビジネスシーンや、プライベートのあらたまったシーンでも使える表現です。今回はそんな「おいとまする」の使い方のほか、訪問先から立ち去る際のマナーについても紹介します。

日本には「おいとまする」という、去り際を美しく表現する文化があります。

相手に敬意を払い、感謝の意を伝え、よりよい関係を築いていくコミュニケーションといえるでしょう。

「おいとまする」という言葉の意味を知り、その言葉を口にするときのマナーを身につけ、実践していきましょう。

「おいとまする」とは?

まずは、「おいとまする」の意味や使い方を見てきましょう。

「おいとまする(お暇する)」の意味

「おいとまする」という言葉を『三省堂新明解国語辞典』(2017年版) で調べると「『辞去する・帰る』の意を相手に伝えるのに用いる」とあります。

「辞去」とは挨拶をして訪問先を去ること。

つまり、訪問した側が帰る意思を伝え、挨拶をするということです。

「おいとま」は「お暇」と書き、本来は「暇(ひま)」や「休み」を指します。

元々、奉公人などが主人など目上の人に対して、仕事を休む際や辞める際などに「おいとまをちょうだいする」などと表現していました。

それが転じてその場を辞去する際に「おいとまする」と表現するようになったのです。

「おいとまする」の使い方

個人のお宅や会社に訪問した際、用件が終わって帰るタイミングで、訪問した側が「帰る」ということを先方に告げるときに使う言葉が「おいとまする」です。

先方はそろそろ帰ってほしいと思っていても、「帰っていただけますか」とは言いにくいもの。

「おいとま」は、「訪問した側から」切り出すのがマナーと心得ておきましょう。

「そろそろ帰ります」という直接的な表現はなるべく避け、「そろそろおいとまさせていただきます」といった表現を使用します。

「おいとまする」を使った例文

「おいとまする」は、以下のように使うことができます。

・ついつい長居してしまいました。そろそろおいとまさせていただきます。

・おいとましようとしたら「もう一杯飲んで行かないか」と引き止められた。

「おいとまする」の類語・言い換え表現

「おいとまする」は訪問した側が立ち去る際に使うフレーズなので、以下のような言葉に言い換えることが可能です。

・失礼します

・引き揚げます

・退出する

・辞去する

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▶次のページでは、大人なら知っておきたい「おいとまする」ときのマナーを紹介します。

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