体調を気遣う言葉の例文集。ビジネスメールで目上の人に使う方法
ビジネスメールにおいて、上司や取引先など相手の体調を気遣う言葉を知っていますか? 仕事の用件のみで無機質になりがちなやりとりも、相手を気遣う言葉や敬語を知っていれば良好な関係作りにも一役買うはずです。この記事では、気遣いのあるメールや返信方法についてマナー講師の三上ナナエさんに教えてもらいました。
ビジネスの場でのやり取りは、意識しないと用件のみになりがちです。
しかし毎回本題だけの内容となると冷たく、距離を感じさせてしまうかもしれません。信頼関係を構築して協力し、成果を上げるためにも、お互いに気遣う言葉は大切です。
ここでは具体的な「体調を気遣う言葉」のバリエーションをお伝えしますので、円滑なコミュニケーションにつなげていきましょう。
なぜ「体調を気遣う言葉」が役立つのか
基本的にビジネスは相手の立場になって求めていることに応える、役に立つことを提供することで成り立ちます。
「相手の立場になる」とは、想像しながらコミュニケーションを取ることが基本。
状況に合わせた相手を思う気遣いの言葉は、“相手の立場をおもんばかれる人”という印象を与えます。
特に体調を気遣う言葉は、慌ただしいことが多いビジネスシーンでは心が温まるホッとする言葉として、当たり障りなく相手に届きやすいのです。
目上の人の体調を気遣う言葉3選
上司や取引先の人など、目上の人の体調を気遣う場合はどんな言葉が適切でしょうか? ここでは代表的な3つのフレーズを紹介します。
(1)「ご自愛ください」
「ご自愛ください」の意味は「お体を大事にされてください」という意味です。
ですから「お体をご自愛ください」は「体」が重複するのでそのようには言いません。
「ください」は命令形になっていますが、相手の健康に対して願い想いを込めた言葉なので、目上の人に対しても使って問題ないでしょう。
(2)「お大事になさってください」
相手が体調不良の時は「お大事になさってください」を使ってみましょう。
「お大事に」は語尾を省略した言葉ですので「お大事になさってください」まで書くことで丁寧さが伝わります。
「ご無理をなさらず、お大事になさってください」など一言添えると、お見舞いの気持ちを相手に伝えられるはずです。
(3)「心よりお見舞い申し上げます」
相手の体調や関係性などによっては、よりかしこまった「お見舞い申し上げます」を選ぶのも良いでしょう。