お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

【難読】“やめん”じゃない!?「矢面」の正しい読み方

ななしまもえ(芸術系ライター)

本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?

社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。

今回考えるのは「矢面」の読み方です。

“やめん”じゃないの? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。

「矢面」の読み方は?

「矢面」は、そのまま読むと“やめん”ですが、そんな読み方はしませんよ。

気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“やおもて”と読みます。

「矢面」の意味と使い方

『デジタル大辞泉』によれば、「矢面」の意味は以下のように解説されています。

や‐おもて【矢面/矢表】
《2が原義》

1 質問や非難などをまともに受ける立場。「―に立って答弁する」

2 敵の矢の飛んでくる正面。
「―に進んだる者二騎、射落とされぬ」〈古活字本保元・中〉

相手の非難や質問などを真正面から受ける立場、という意味合いで使われることが多い言葉です。「矢面に立つ」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。

読めない漢字はきっとまだまだたくさん

あなたは「矢面」を正しく読むことはできましたか?

きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。矢面のもとの意味は「敵の矢の飛んでくる正面」ですが、現在は矢が飛んでくるような状況は起こらないですよね。「矢」が非難や抗議に変化し、それらを真正面から受ける状況の意味で使われるようになったようです。

何気なく使っている言葉ですが、実は意味をしっかり説明できなかったり、なんとなくで使ってはいませんか。普段から耳にする言葉も、改めて調べてみると新しい発見があるかもしれませんね。

(ななしまもえ)

※この記事は2023年03月06日に公開されたものです

ななしまもえ(芸術系ライター)

漢字の形の美しさに惚れ込む元ダンサー。漢字はダンスで表現できると信じている。サッカー好きで一時はレッズの追っかけをした経験もあり。おっとりしているが、サッカーの話になると早口で熱くなる。3代続く正真正銘の湘南ガール。

この著者の記事一覧 

SHARE