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いつもと同じコスメを使っているのに、メイクがしっくり感じない……その“違和感の正体”とは?

#ビューティーニュース

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伊勢半が20代~60代の女性605名を対象に「マスク着用緩和による化粧品(メイク)の意向について」の調査を実施しました。

今回は、メイクに関して「しっくりこない」と感じる“違和感”に注目し、その違和感の謎を紐解くべく調査。学術的面から、『ストレスと化粧の社会生理心理学』(フレグランスジャーナル社)などの著作で知られる化粧心理学の専門家・東北大学 大学院 文学研究科 教授 阿部恒之先生にも協力を仰いでいます。

違和感の正体(1) 「気分による感じ方の変化」


今回の調査を実施する上で、最初に使用している化粧品について調査しました。

コロナ禍前に使用していた化粧品と現在使用している化粧品の違いに関して「違いはない」と回答した人は69%で、半数以上は使い慣れた化粧品を使用していると回答していました。

しかし、そんな愛用している化粧品でもメイクの仕上がりによっては「合わない/しっくりこない」と感じるかという設問では、65%が「よくある/たまにある」と回答。2人に1人は日によってメイクの感じ方が変わるということがわかりました。

新型コロナウイルス感染症は、私たちのライフスタイルに「テレワーク」「マスク」「行動制限」などあらゆる影響を与えました。

そこで次は、コロナ禍がもたらした変化に私たちはどのように感じているのか調査しました。

コロナ禍以前と現在での気持ちの変化に関して調査を行ったところ、僅差ではあるものの、「全くない」と回答が多く53%という結果になりました。

「ある」と回答した人は47%となり、気持ちの変化を抱えていない人が多数であるものの、2人に1人は気分の浮き沈みなど気持ちの変化を感じているといえます。

その中でも、気持ちの変化で最も多かったのは「将来に対する不安」で、全体の40%を占めており、続いて「人付き合いが減り、気が楽になった」(19%)という回答となりました。

コロナ禍において、前向きな感情よりもどこか寂しさ、不安を抱く人が多かったと推測されます。

コロナ禍は私たちの生活スタイルを変え、ストレスとなっている<阿部 恒之先生>

「新型コロナウイルス」をはじめ「就職」「進学」など大きな出来事によって今までの生活リズムが変化すると、新たなライフスタイルに慣れるためのエネルギーを使います。

そのエネルギーが一定量を超えるとストレスとなり、私たちの心身の健康が損なわれるといわれています(Holmes &Rahe, 1967)。このとき、健康に害を及ぼすのは悪い出来事のみならず、たとえ良い出来事であっても生活様式の変化に適応するためのエネルギーが積み重なってしまうと、ストレスへと繋がってしまいます。

ストレスの影響により、メイクの仕上がりなどの「感じ方」にも影響が出てしまうと考えられます。

メイクは装いと同様に、時と場所、環境にふさわしく調整するものなので、コロナによって環境が変われば、前と同じメイクがしっくりこなくなるのも自然なことです。

違和感の正体(2) 「顔の変化」

人の顔は時と共に変化するため、今の顔にあった化粧品を使用することが重要!

続いて、顔の変化に関してどのように感じているのか調査を行いました。

「自身の顔について変化を感じる」と回答した人は全体の56%で、コロナ禍におけるこの3年間で半数以上が顔に変化を感じていると回答しました。特に変化を感じる部位として、最も多かったのは「口元」で142名(42%)という結果になりました。

この3年間で「自分の顔の変化を感じる」という人は半数以上にのぼるという結果になりましたが、人は時間を重ねるとともにホルモンバランスの変化や筋肉の衰えなどの内的要因、紫外線や乾燥など外的要因により「口元」だけでなく、「目元」や「肌質」なども徐々に変化し、顔全体の印象が変化すると言われます。

顔立ちの変化にともない、過去に似合っていた化粧品が現在の顔に必ずしも合うとは限りませんので、使用している化粧品は定期的に見直し、今の顔にあった化粧品を選ぶことが重要となります。

自分の変化に向き合う<阿部 恒之先生>

コロナ禍で他人の顔を見る機会が減りましたが、自分の顔はいままでと変わらず毎日鏡で見ます。

自分の顔の変化に気づいた方はきっと自分への関心が高く、鏡に映ったご自身の顔をよく見ていたので、過去の自分の顔との違いが際立ったのかもしれません。また、マスクで口元を隠す機会が多くなったことで、逆に隠される口元に注意が集まったということもあるかもしれません。

自分の顔の変化に気づいた方も、気づかなかった方もコロナ禍が始まる3年前とは何らかの変化が生じているはずです。その変化に向き合い今の新しい自分にふさわしいメイクや装いを楽しまれてはいかがでしょうか。

違和感の正体(3) 「化粧品の消費期限守れていますか?」

期限が切れた化粧品は色味などが変化し、メイクの仕上がりにも影響が

最後に、化粧品の買い替え頻度について調査を行いました。

普段使用している化粧品に関して、色味やブランド含め、どのタイミングで新しい物に買い替えるのか調査したところ、今回半数以上が「使用している化粧品を使い切った時」(62%)と回答。続いて「新しいものに買い替えず、愛用している化粧品のモデルをリピートし続けている」が(22%)という結果になりました。

また、化粧品には消費期限(品質保持期限)が設けられていますが、「消費期限を知っている」と回答した人は55%という結果になりました。

期限が表示されていない場合、化粧品の使用期限は未開封で3年とされていますが、開封後は化粧品が空気に触れることで酸化したり、清潔に使用・保管ができていないと雑菌が繁殖してしまうこともあります。

未開封の化粧品でも、高温や直射日光が当たるなどの適切でない条件で保管すると品質が低下して変な臭いが発生する可能性があるだけでなく、中身の色が変色してメイクの仕上がりにも影響し「しっくりこない」という違和感を覚える一因にもなります。

お気に入りの化粧品も定期的に見直し、買い替えてあげることで今のあなたにしっくりフィットするメイクにアップデートしてはいかがでしょうか?

調査概要

調査対象:20代~60代の全国の女性605人
集計方法:インターネット調査
調査期間:2022年12月5日~12月7日
※調査結果の数値は小数点以下を適宜四捨五入して表示しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合があります。

(エボル)

※この記事は2023年02月28日に公開されたものです

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