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「こちらこそよろしくお願いします」の正しい使い方は? 注意点を解説

にほんご倶楽部

「こちらこそよろしくお願いします」は、ビジネスシーンや日常会話でよく耳にする言葉です。何気なく言いがちですが、正しい意味や使い方をご存じでしょうか? この記事では、「こちらこそよろしくお願いします」の例文や言い換え表現・注意点を紹介します。

ビジネスシーンでよく耳にする「こちらこそよろしくお願いします」という言葉。多くの人が一度は使ったことのある言葉だと思いますが、意味を理解することで、より適切なシーンで使うことができます。

この記事では、「こちらこそよろしくお願いします」の意味や使い方を解説します。併せて、使用の際の注意点や言い換え表現なども紹介していきます。

「こちらこそよろしくお願いします」の意味とは

ビジネスシーンだけでなく日常会話でもよく聞く「こちらこそよろしくお願いします」は、相手から「よろしくお願いします」と言われた際の返答として使用できます。

「こちらこそこそよろしくお願いします」と、謙虚な思いを伝える言葉です。

「こちらこそよろしくお願いします」は「こちらこそ」と「よろしくお願いします」の2つの言葉から成るフレーズ。さらに「こちらこそ」は自分を指す代名詞の「こちら」と、「こそ」からできています。

ここで、普段何気なく使っている「~こそ」という言葉は、どんな意味なのかを見ておきましょう。

こそ の意味
[係助]種々の語に付く。
1 ある事柄を取り立てて強める意を表す。「今―実行にうつすべきだ」
2 ある事柄を一応認めておいて、それに対立的、あるいは、否定的な事柄を続ける。「感謝―すれ、恨むことはあるまい」「賛成―するが、積極的ではない」
3 文末にあって、言いさして強める意を表す。「これはこれは、よう―」「『先日はありがとう』『いや、こちら―』」

出典:(『デジタル大辞泉』小学館)

「~こそ」は前の語を強調する時に使う係助詞で、今回の場合は、「自分の方がよりそう思っている」ということを表しています。

そのため「よろしくお願いします」と合わせることで、「あなたよりも私の方が、よろしくお願いしますという気持ちが強い」ということを丁寧に伝えられるのです。

参考記事はこちら▼

「よろしくお願いします」の正しい使い方や言い換え表現、目上の人への伝え方を解説します。

「こちらこそよろしくお願いします」は正しい敬語?

「こちらこそよろしくお願いします」は正しい敬語です。敬語なので基本的には自分より立場や年齢が上の人に対して使う言葉ですが、同僚や後輩に使用しても問題ない便利な言葉です。

また「よろしくお願いいたします」「よろしくお願い申し上げます」とすることでさらに丁寧な表現になりますので、伝える相手を見極めて使い分けるのも良いでしょう。

参考記事はこちら▼

語彙解説に詳しいライターの律さんに、「お願い申し上げます」の意味や使い方、注意点を解説してもらいます。

「こちらこそよろしくお願いします」の使い方と例文

「こちらこそよろしくお願いします」は、初対面のあいさつや取引先との顔合わせ、また新年のあいさつなど、さまざまな場面で耳にすることが多いでしょう。

また、「こちらこそよろしくお願いします」は話し言葉だけでなくビジネスメールなどの文章でも使用することが可能です。

例文

・「こちらこそ今後ともよろしくお願いします」

・「こちらこそ本年もよろしくお願いします」

例文のように文中へ「今後とも」を入れることで、より丁寧で温かみのある言葉になります。「これからも良い関係性を続けたい」という思いが伝わりやすくなるでしょう。

また他にも、新年のあいさつでも使える言葉です。基本的に目上の人や取引先には自分から先に新年のあいさつをした方が印象は良いですが、相手から先に来てしまった場合には「こちらこそよろしくお願いします」と言ってみましょう。

参考記事はこちら▼

「今後ともよろしくお願いいたします」の正しい意味や使い方を例文と共に解説します。

▶次のページでは、「こちらこそよろしくお願いします」の注意点を紹介します。

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