【Ep.9】“とっておいた”キスシーン
2022年11月から配信がスタートしたABEMAの『恋愛ドラマな恋がしたい in NEW YORK』。“恋愛ドラマの共演をきっかけに恋は生まれるのか?”をテーマに、若手俳優と女優がキスシーンのある恋愛ドラマの撮影をしながらその恋模様も追いかけるリアリティ番組です。今回は、恋愛コラムなどの執筆を手掛けるライターの瑞姫さんが、毎週の配信話を追いながらガチ考察します!
前回の放送ではドラマ第五話のオーディションに挑む様子を放送。ペアとなった男女が幸せな時間を過ごす様子を撮影し、一つの作品にする“ショートムービー対決”で主演を決めることとなり、それぞれのペアの個性豊かな作品が上映されました。
今回は主演を発表するところからスタート。他のメンバーが満場一致で称賛するペアが主演を勝ち取ることになります。
満場一致で選ばれたペア
Charaが主題歌を務める第五話の『A・O・U』の主演に選ばれたのは、晴香さん×大翔さんペア。他のペアも二人のショートムービーが一番良かったと感じていたようで、名前が上がった瞬間、メンバー全員が立ち上がり二人に拍手を送ります。まさに、満場一致。
自分ではないペアが選ばれたのにも関わらず、心から主演を喜ぶメンバーの姿は、“主演を獲れなかった”ということよりも、大切なメンバーの一人が塞ぎ込んでいた所から笑顔を取り戻し、主演を獲れたことへの純粋な喜びと祝福だということが伝わります。
由水先生は、二人がリアルな一面を見せてくれたことや、大翔さんが晴香さんを“楽しませる”ことに全力を注いだこと、晴香さんも“楽しむ”ことに集中したからこそ、感情のブロックがかからない、演技ではない“素”が表れていたことを評価したと話します。
主演が決まった後、大翔さんは開口一番に晴香さんへ「本当にありがとう」「選んでくれたからやな」と感謝。なんて優しいんだ……。
ドラマの第三話に出演し、浮気のシーンを演じる際に“主演の時までキスはとっておこう”と約束していた二人。第五話で今度は“主演”で共演し、キスシーンを演じることになったことについても、「取っておいて良かったね」と大翔さんは晴香さんへ伝えていたようで、それも何ともロマンチックですよね。
本当にこれぞ“リアル・ケミストリー”なショートムービーを作った二人が選ばれて良かったです……!
メンバーだけでなく、スタジオで観覧しているメンバーも満場一致で晴香さん×大翔さんペアを支持していたようでした。
ドラマと重なる晴香の姿
『A・O・U』は、デリバリー配達員の男性が、配達先で出会った女性と恋に落ちる偶然の出会いから始まる物語。束縛が強い恋人と上手くいかず、涙にくれている女性に恋した男性が、その女性をニューヨークに連れ出して、二人で幸せな時間を過ごし、笑顔を取り戻していくというラブストーリーです。
晴香さん×大翔さんペアが撮影したショートムービーをもう一度なぞるように、本番のドラマ撮影の中でも晴香さんを笑顔にさせようとする大翔さん。しかし、晴香さんはどこか浮かない表情。
その理由について晴香さんは「“好きだな”とか“すてきだな”とか思う瞬間からもう胸が痛くなる」と説明。そしてその背景には、大事にずっと思っていた人にひどく騙された過去があることを明かします。
恋が終わった後の苦しさが今もトラウマになり、「人を受け入れるっていうのがすごく怖くって」と今も前向きになれない様子の晴香さん。「変わらなきゃいけない」と、演じる中ではより強く感じたようでした。
そして迎えたキスシーン。本番直前に、大翔さんは晴香さんに、“今だけは感情に蓋をするのをやめて、全力で楽しみにいくように”とアドバイスを送ります。
最後まで、晴香さんの中にある“怖さ”を取り払えるように気遣う大翔さん。本番で迎えたキスシーンの後には、ドラマの中で晴香さんを束縛する恋人にボロボロにされてしまった花のひとかけらを晴香さんに手渡す場面もあり、大翔さんが晴香さんを思う気持ちが垣間見れました。
キスシーンで変わったこと
撮影終了後、大翔さんが「変わった? ニューヨークに来て」と質問すると、晴香さんは「昨日と今日で」と大翔さんと過ごした2日間によって、ニューヨークで良い思い出ができ、前向きになれたと話します。
晴香さんはその後も「恋をする可能性も感じたし、ちょっと前に進めた自分がうれしいです。人のことをちゃんと好きになりたいなと思えた自分に出会えたのがうれしい」と大翔さんと過ごす事によって、一歩前に進めた様子。
一方、晴香さんのことを誰よりも考え、ショートムービー対決のオーディションとドラマ撮影に挑んだ大翔さん。家の中に閉じこもっていた晴香さんをニューヨークの街に連れ出すシーンでは「一番晴香を愛おしいとは思ってたと思います。“助けてあげたい”とか」と明かします。
しかし、一番気になっている人として名前を挙げたのは二度の共演で、主演をつかめなかった実憂さんでした。ペア決めで実憂さんにアプローチして断られ、別の人とペアを組んでも、やはり気になる気持ちは変わらなかったようです。
ここから実憂さんと再びペアになれることはあるのか……。大翔さんの思いの行方も気になるところです。
実憂×梨里杏――友達同士の会話で明かす本音
番組後半では、2015年に共演して以来、仲が良いという実憂さんと梨里杏さんがニューヨークの街で楽しそうに過ごすシーンを放送。
仲が良いものの、ニューヨークという場所や、「ドラ恋」の撮影ということもあり、お互いに“相手には頼れない”と考えていたことが明かされます。
そして、ラスト1話。“自分からペアを選べるなら誰を選ぶのか”が話題にのぼると、実憂さんの「あの人(玲弥さん)でしょ? 選ぶの」という質問に、梨里杏さんは「はい」と即答。最終告白の際にも「一緒にいたい」との思いも口にし、「“幸せにしたい”って思う」と胸の内を素直に明かします。
梨里杏さん、本当に玲弥さんのことめちゃくちゃ好きじゃん……! と見ながら照れていると、「リリィ(梨里杏さん)が相手に対して何かをしてあげたいって思った時って、恋なんですよ。それがあなたの本心なので」と“友達”である実憂さんからもお墨つきをもらっていました。
一方、実憂さんはこれまでに二度ペアを組み、一度主演も掴んだ翔大さんを選ぶとはっきりと宣言。
これまでの役者仲間とは違った気持ちを抱いたことを明かし、その理由についても、自分の“好きな人”の理想とする、演技について語り合えること、自分より一歩前を進んでいてくれる“自分ががんばろう”と思える存在であることが大きいことも説明します。翔大さんも“理想の恋人”として同じような条件をあげていたことから、上手くいきそうで、期待は高まります……!
次回の予告では“8人の恋が始まって終わる”とのコメントがあり、“終わる”のワードにスタジオメンバーも困惑。
さらに、第六話のオーディションのペアは、本気の恋心、“リアル・ケミストリー”として、ペアを組みたい相手へ男女どちらか関係なく告白して決められると宣言される様子も。ドラ恋終盤戦、“8人の最終告白”がどうなるのか、目が離せません。
(瑞姫)
※この記事は2023年01月11日に公開されたものです