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【Ep.2】大号泣の裏にある想い

#ドラ恋10考察

瑞姫

2022年11月から配信がスタートしたABEMAの『恋愛ドラマな恋がしたい in NEW YORK』。“恋愛ドラマの共演をきっかけに恋は生まれるのか?”をテーマに、若手俳優と女優がキスシーンのある恋愛ドラマの撮影をしながらその恋模様も追いかけるリアリティ番組です。今回は、恋愛コラムなどの執筆を手掛けるライターの瑞姫さんが、毎週の配信話を追いながらガチ考察します!

(C)AbemaTV, Inc.

11月13日(日)からABEMA で配信が開始された『恋愛ドラマな恋がしたい in NEW YORK』は、記念すべきシリーズ10作目で史上初の海外。アメリカ・ニューヨークに舞台を移したスペシャルシーズンとして放送されます。

さらに、全6話のドラマは、アーティストが「主題歌」を提供し、脚本はその主題歌から着想を得たストーリー。演技指導にはブロードウェイ女優の由水南さんが入り、最終的にオーディションでドラマを演じる男女ペア1組が選ばれます。

この連載では、その『恋愛ドラマな恋がしたい in NEW YORK』のエピソードと恋愛について、毎週紐解きながら分析。前回の放送では、第1話の主役をお互いの理解を深め、尊重しあった玲弥さん×梨里杏さんペアが勝ち取り、早くも「恋は100%しないです」と宣言していた玲弥さんに心の変化が見られました。

今回は2話目のオーディションに挑む様子が放送されますが、既にそれぞれのメンバーに悩みや葛藤が見られ、波乱の予感です……。

女性がペアになりたい男性を指名

(C)AbemaTV, Inc.

今回の舞台はNY。演技指導はよりレベルが高いものとなり、メンバーは数々のブロードウェイ、ハリウッドの俳優を排出している名門演劇学校「リー・ストラスバーグ演劇映画学校」で“The Method(ザ・メゾット)”の特別講義を受けることになります。

“五感をフルに働かせること”が大事とされるのが、この演技法。NYでこれまでの自分とは違った“役”へのアクセス方法を学ぶことが、メンバーにどう影響するのか……。第1話ではすでに玲弥さんの心情に変化が現れていたように、それぞれ新たな一面や演技の才能が開花されそうで、期待が高まります。

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レッスン後は第2話の物語について発表。舞台はブルックリン・ブリッジで、主題歌は藤原さくらの「まばたき」。単身ニューヨークに渡った孤独な女性の元に恋人の男性が駆けつけ、彼女が笑顔を取り戻す物語です。

しかし、第2話の台本は終盤部分が黒塗りとなっており、“橋の上で再会した2人がキスするまでの過程”を、ペアになった2人がシナリオを自由に考えて演じることが課題に。さらに、オーディションのペア決めは女性メンバーがくじ引きの順番で、ペアを組みたい男性メンバーを指名していくことが言い渡されます。

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くじ引きにより、最初に男性メンバーを選ぶことになった晴香さんが指名したのは、第一話で主演を勝ち取った玲弥さん。実憂さんは1回目に引き続き大翔さん、梨里杏さんは翔平さん、そして最後となったクレアさんは翔大さんとそれぞれペアとなりました。

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既に第1話を演じ、お互いの存在を意識し合っているように見えた玲弥さんと梨里杏さんは、別の相手とペアになったことに少し動揺。お互いのことをチラチラと見てしまうほど、気になっている様子です。一度“恋人”だった相手が、演技とはいえ仲を深めながらキスをするのはどこかまだ言葉にならないモヤモヤとしたものが生まれているのかもしれません。

それぞれの“リアル・ケミストリー”

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オーディションはペア決め当日、与えられた時間は約2時間。メンバーはわずかな時間の中で物語を咀嚼し、黒塗りの部分の展開や台詞を自分たちで考え、演技しなければなりません。それぞれのペアは悩み、自分たちで考え出した演技をオーディションで披露することになります。

最初にペアになりたい男性を選んだ晴香さんは、玲弥さんを選んだ理由について、元々顔見知りだったことに加え「自分と同じタイプで黙っていても放っておいてくれそう」と考えたからだと説明します。それは慣れない土地で知らないメンバーと打ち解けるために必死で、疲れていたからでした。

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知らない土地、お互いのことをまだ知らないメンバー、そして、その中でも日々行われていくオーディション。不安やプレッシャーなどが溢れ出したのか、練習中に思わず泣き出してしまう晴香さんに、玲弥さんは優しく寄り添うようにティッシュを差し出します。

迎えた本番では「想定と違うことが起きた」という2人。演技後に晴香さんは「もういっぱいいっぱいです」と泣き出してしまいましたが、今のベストは尽くせたように見えました。

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また、同じ組み合わせで再度演技することになったのが、実憂さん×大翔さんペア。第1話のオーディションで選ばれなかった際に涙を流して悔しがっていた実憂さんは、大翔さんを選んだ理由について「(大翔さんに)委ねられてなかったことに自分が気づいた」とオーディションでの反省点を振り返り、「もう一回一緒にやりたいなと思った」と強い意志があって選んだことを明かします。

自身の足りなかったことにしっかりと向き合い、きちんと次に活かそうとする姿勢は負けず嫌いな実憂さんらしいです。選ばれた大翔さんも「実憂来いと思った」と選ばれることに期待していたよう。

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そんな2人の演技は1話目のオーディションからアップデートされたようで、実憂さんは本番後に「課題にしていたことが大翔だったからできた」と今回の演技には満足したように話していました。

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そして、意図的ではなかったものの、同じ相手と再び演技することになったもう1組がクレアさん×翔大さんペア。練習中の段階から、まだ日本語を勉強中のクレアさんに台詞の言葉の意味を丁寧に教えるなど、その優しさが光っていた翔大さん。短い時間の中でも焦らず相手のペースで台詞読みを進めていくその姿は、翔大さんの相手を尊重する姿勢が出ていて好印象でした。

本番では「プランなんて無くなっちゃいました」と、“カッコつけよう”としていた練習とは、違った演技になってしまったことを明かした翔大さん。“自分らしさ”を出した演技ができたのか、清々しい表情を浮かべており、NYでのレッスンを経て変化があったよう。クレアさんもアドリブを含め楽しかったようで、笑顔でした。

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オリジナリティのある黒塗り部分の台本も、個人的には1番好きだったのがこの2人。スタジオで観覧しているメンバーからも「ディズニー(映画)みたい」「かわいい」と、飾らない演技に注目が集まっていました。

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