北枕は縁起が悪い? 知られざる風水効果を解説
「北枕って何となく縁起が悪そうだし、あまり良くないって聞くけどどうなのかな?」 この記事では、このよく聞く疑問について解説していきます。北枕には風水的にどんな効果があるのか詳しく見ていきましょう。
風水とは、幸運を呼び込むための環境作りのことです。風水において方角は大きな意味を持ち、枕の向きによって運気を変えることができるといわれています。
中でもよく取り上げられるのが、北枕。「北枕は縁起が悪い」「北枕で寝るのは良くない」と聞いて、不安になったことがある人がいるのではないでしょうか。
しかし実は、北枕は風水においては開運につながるおすすめの枕の向きだといわれているんです。今回は、北枕の風水効果や運気アップのためのポイントを詳しく解説します。
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北枕は縁起が悪いとされている理由
一般的に「北枕で寝ると縁起が悪い」といわれています。そもそもなぜそのようにいわれているのか、まずはその理由を見ておきましょう。
(1)死をイメージさせるから
日本には昔から、亡くなった人を北枕にして安置する習慣があります。これは、亡くなった人が極楽浄土へいけるようにとの願いが込められている習慣です。
こうしたことから「北枕=死」のイメージが生まれ、生きている人が北枕で寝るのは縁起が悪いといわれるようになったのです。
ちなみに、北枕を縁起の悪いものとして嫌うのは、日本独特の文化だと考えられています。現在では古くからの習慣を気にしなくなった人や、知らない人も一定数いるでしょう。
(2)昔の日本の家屋や気候の影響
日本には四季があり、冬には特に冷たい北風が吹きます。東西南北の方角の中でも特に太陽が入りにくい北側は、温度が上がりにくく、体を冷やしやすい環境と考えられていました。
昔の日本の家屋は気密性の低い木造が中心だったため、隙間風が入ってきたのでしょう。そのため、北側に向かって寝ると風邪を引いたり、体調を崩したりするといわれ、北側を避ける習慣ができました。
現在の家屋では、凍えるほどの隙間風が入ることはあまりないかもしれません。体調を崩すほどの冷気ではないので、そこまで避ける必要はないのかもしれませんね。
北枕は運気アップに良い!
古くからの習慣で「北枕は縁起が悪い」といわれてきました。しかし風水において、北枕は運気アップに最も効果的な枕の向きと考えられているんです。
枕の向きで重視すべきことは、「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」と呼ばれる状態にすること。頭寒足熱とは文字通り頭を冷やし、足を温めることで、この状態にすることでよく眠れるので健康に良いといわれています。
北は「水」の方位であり、寝ている間に「水」の流れが良くなります。気は北から南へ流れていくので、北枕にすると頭から足先に向けて理想的に気を吸収することができる、頭寒足熱の状態になります。
北枕にして眠ることで、うれしい風水効果が期待できるといわれていますよ。
▶次のページでは、北枕に期待できる風水効果をご紹介します。