「こんなはずじゃなかった」は、バラ色の人生のはじまりかも
子どものときに思い描いた人生。
バレリーナになるとか、セーラームーンになるとか、そんな大きな夢でなくても、なにかあったはずです。なんとなく、大学卒業後ちょっとOLさんやって、お金持ちでも貧乏でもない普通の男性と結婚して、子どもを産んで……そんな人生設計が。
どうですか? そのとおりになりましたか?
多くの人が、一度は思うはずです。私の人生、「こんなはずじゃなかった」と。
「こんなはずじゃなかった」私の人生
私はもともと早婚希望で、子どもも早くほしかったですし、さほど高望みするほうでもなく現実的で、まさか自分が結婚できないなんて、思ってもみませんでした。
なにせ私は、株を買ってもあまり冒険せず早めに利益確定したくて仕方がないタイプでしたから。大きな利益がとれなくても、大損するリスクだけ避けて、確実に決めていく。そういうスタンスで生きてきましたから、もっとも結婚に困らないタイプだろうと自負していたほどです。
さらに根が真面目ですから、かなり若い段階で真剣婚活をはじめました。しかしうまくいかず、ただいろんな男性付き合っては別れ、ムダに経験だけ積み重ね、思いました。
「こんなはずじゃなかったのに」と。
「思い描いたとおりの人生」でなくても大丈夫
自分の人生が、思い描いたとおりにならなかったら「こんなはずじゃなかった」と思ってしまうのでしょうか。
そうではありません。断じて、そういうわけではありません。
思っていたのと全然ちがう人生になっていたとしても、結果的にその人生が楽しければ、その人生に満足していれば、後悔は生まれません。
「思っていたのとちがうふうになったけど、これでよかった!」と思うのです。
だから、必ずしも「思っていたとおりになるよう実行する」ことが大事なわけではないのです。事前に立てた計画が完璧とは限らないのですから。
たとえば、大好きだった彼氏と別れて、「もう二度とこんな恋愛はできない」「彼以上の人は二度と現れない」と思ったとします。年齢的にも崖っぷち、最近気になりはじめた目尻のシワ、会社と自宅の往復で出会いのない生活……。こんな状況でいきなりフリーになり、人生オワリかと。そう思ったとします。
だとしても、そのあと本当にステキな人と巡り合って、いい恋愛ができたとしたら、こう思うはずなのです。
「ああ……私、この人と出会うために、元彼と別れたんだワ」と。
だってあのとき、元彼を失うという過程がなければ、今の彼氏と知り合うこともできなかったのですから。オワリだと思ったらバラ色の人生のはじまりだったと。
そうなるはずなのですよ、女性はちゃんと切り替えられるから。
「こんなはずじゃなかった」があなたを成長させる
恋愛もままならず、結婚も遠のいた……「こんなはずじゃなかった」と思っているみなさん。
いつか必ず、「こうなってよかった」「今まで独身でいてよかった」と思える日がくるはずです。信じてください。
「若くして結婚しないと優良な男性が減っていって選択肢が少なくなる」とか、「若いときに付き合っていたときと、同等のスペックの男性とは付き合えなくなる」とか、アラサーの女性を脅かす、凶器のような言葉がたくさんあります。
たしかに、そうかもしれません。
しかし、たとえばあなたが今「年収1,000万以上の、顔がかっこいい人じゃないとイヤ」と強く思っていたとしても、その価値観は必ず変化します。
だから安心してください。
あなたが歳をとって、婚活でつらい思いもたくさんして、悩んで、苦しんで。そういう経験が、あなたの価値観をいずれ変えてゆくでしょう。
傷つくことで人間は大人になっていきます。大人になると、より本質的なものの見方ができるようになるはずです。そんな大人になってください。
世の中の厳しい声はみな、「アラサーのババアが年収1,000万だの、イケメンがいいだの、鏡を見てから言え」というような内容です。
しかしあなたが、ちゃんと大人になっていけば、そんな声を気にする必要はなくなるのです。
年収1,000万や、顔が整っていることよりも、もっと重要ななにかに気づけるようになっていくはずだからです。
やまない雨はない
いつも人生が思い通りで、なんでも計画通りに物事が進めば、人は成長することができません。私も過去の自分を振り返ってそう思いますが、そういう「鼻が折れたことのない」人間は、ずっと子どものままです。人の痛みもわからなければ、表面的な情報でしか物事を判断できない、子どもです。
思い通りにならなかったこと、つらい思いをしたことは自分の糧になります。そして、人生ずっとつらいわけではありません。やまない雨はないのです。
もうずっと雨なのかと思っても、また晴れる日が必ず来ます。
つらいときに悲観的になってしまうことは、我慢しなくていいですが、人生オワリだなどと思う必要はありません。少し力を抜いて、楽観的になってもきっと大丈夫です。
(E子)
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※この記事は2022年08月29日に公開されたものです