彼氏の遅漏は治せる? 遅漏になる原因とセックスをする時の注意点【医師監修】
遅漏傾向のある彼氏とセックスする時の注意点3つ
最後に、彼氏に遅漏の傾向がある場合、女性が気をつけておきたいことについても教えていただきました。
(1)射精をセックスのゴールだと考えない
「セックスの際、『毎回オーガズムに達している』という女性は、あまり多くないでしょう。じつは男性の場合もそれと同じで、毎回必ず射精するわけでもないのです。
『男性は必ずセックスで射精する』という思い込みを変えるだけでも、彼氏がイカないことに対する不安が軽減されるでしょう」(小堀先生)
(2)心の満足を優先する
「妊活中でなければ、男性の射精の有無とセックスの満足度は関係しないはずです。これまで説明したように、射精しないのは女性側に魅力を感じていないからでなく、体調や頑張りすぎなどが影響することが少なくありません。
射精にこだわらず、『お互いに楽しければOK』と割り切ってセックスを楽しんでみると、お互いプレッシャーを感じずにすみます」(小堀先生)
もし妊活中なのであれば、シリンジと呼ばれる注射器の一種を使って腟内に精液を注入するシリンジ法などによって、腟内射精なしで子どもを授かることは可能です。場合によっては、そうした方法を取り入れることを考えても良いでしょう。
(3)射精がなくてもコンドームは忘れずに
射精がないと、妊娠のリスクが下がるように感じてしまい、コンドームを使わずにセックスをすることが増えるかもしれません。
しかし、射精がなくても勃起をしている場合、カウパー腺液が分泌されています。カウパー腺液には精子が含まれていて、妊娠する可能性があります。
またコンドームには避妊だけでなく、性感染症を予防するという役割もあります。望まない妊娠と性感染症予防のためにも、コンドームは忘れずに使いましょう。

ペニスから分泌される「ガマン汁」「カウパー液」についてどうして出るのか、ガマン汁で妊娠はしないの? などを医師が解説。
射精にこだわらず、セックスを楽しんで
射精までに要する時間の長さは、男性の意思にかかわらず、体調やストレスなどの影響によって長くなってしまうことが少なくありません。女性の側は、男性がなかなかイカないことがあっても「そんなこともある」と考えましょう。
また、男性側も射精できないことを焦らずに、射精にこだわらないセックスを楽しんでみてはいかがでしょう。
(監修:小堀善友、取材・文:山本尚恵)
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※この記事は2022年03月22日に公開されたものです