お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

彼氏がイカないで終わるのは相性が悪いから? 男性がイケない理由と解決法【医師監修】

小堀 善友(こぼり・よしとも)

セックスの時、彼氏がイカないで終わると「自分との体の相性が悪いから?」と気になりますよね。男性がイケない理由はどこにあるのでしょうか? また、女性側ができることとは? 男性の性機能障害に詳しい医師の小堀善友先生に伺ってみました。

セックスをしても彼氏がイカないで終わることがあり、そのことに不安や辛さを感じている人も多いのでは。

セックスで男性がイケなかったり中折れしたりしてしまう問題は意外に根が深く、別れることを考えてしまう人もいるようです。

男性がイケないのは、何が原因なのでしょうか。射精障害の専門家に教えていただきました。

小堀 善友(こぼり・よしとも)

プライベートケアクリニック東京 東京院 院長。金沢大学医学部卒業。2009年より獨協医科大学越谷病院泌尿器科に勤務。獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科准教授、プライベートケアクリニック東京 非常勤医師を経て、2021年より現職。男性不妊、勃起障害、性感染症を専門とし、年間100人近い射精障害患者に接するかたわら、射精障害の啓発活動にも力を入れている。著書に『泌尿器科医が教える「正しいマスターベーション」』(株式会社インプレスコミュニケーションズ)、『泌尿器科医が教える オトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)など多数。

この著者の記事一覧 

彼氏がイカないのはなぜ? 体の相性が原因?

彼氏が「イカない」「中折れしてしまう」のは、体の相性ではなく「膣内射精障害が原因かもしれません」と話すのは、泌尿器科医の小堀善友先生。腟内射精障害は、遅漏(勃起はできるけれど、射精できない状態)の一種で、マスターベーションでは射精できるのに、女性の腟では射精ができないというタイプの射精障害です。

腟内射精障害の主な理由について、小堀先生は「不適切なマスターベーションの影響が大きい」と指摘します。

イケない理由である「不適切なマスターベーション」とは

不適切なマスターベーションとは、例えば以下のような方法で行うものを指します。

・「床オナ」と呼ばれる、ペニスを床や布団・まくら・雑誌などにこすりつけて行うもの

・「足ピンオナニー」と言われる足をピンと伸ばした姿勢で行うもの

床オナのように手を使わずにするマスターベーション(専門用語で非用手的マスターベーションといいます)では、強い刺激でイクことに慣れてしまうため、腟での刺激を弱く感じて射精できなくなることがあります。

また、足ピンオナニーのように、必ず足をピンと伸ばした姿勢でマスターベーションをしていると、この姿勢でないと射精できないというクセがついてしまうこともあります

体の相性が悪いからイケないわけではない

その他、ストレスや生活習慣、年齢が、射精に影響を与えることもあります。

このように、さまざまな原因で生じる腟内射精障害ですが、体の相性など、原因が女性側にあることは少ないと小堀先生は話します。

「そもそも体の相性というのが本当にあるのかどうかも、よく分かっていません。

妊活中のカップルであれば、『排卵日には必ずセックスしなければ』というプレッシャーを男性が感じ、射精が妨げられてしまうケースもありますが、それ以外に女性が原因で射精障害が起こるケースはあまり多くありません。

当院の調査では、射精障害の原因の過半数は、不適切なマスターベーションによるものです」(小堀先生)

次ページ:彼氏がイカない時に試したい対処法5つ

SHARE