ポルチオとは? 刺激で中イキするって本当? 医師が教える正しい知識
AVなどで耳にする「ポルチオ」。どこにあるのか、刺激することで本当に「中イキ」できるのか気になりますよね。産婦人科医の高橋怜奈先生に「ポルチオ」について解説してもらいました。
女性器には、敏感な性感帯が複数あるといわれています。クリトリス、Gスポット、そして最も謎めいているのがポルチオでしょう。
言葉は聞いたことがあっても、どこに存在しているどんなものなのかを説明できる人は少ないのではないでしょうか。
そこで産婦人科医の高橋怜奈さんに、ポルチオとは何か、本当に中イキできるものなのかを聞いてみました。
ポルチオとは
体の表面に露出している男性器と違い、女性の内性器は目で見て確認できません。その見えない部分、腟の最も奥に位置すると言われるのがポルチオです。
「本当にあるのかどうかも分からない」と思っている人も少なくないようですが、実は産婦人科医にとっては「おなじみ」の場所なのです。
ポルチオって何? どこにあるの?
ポルチオは、医学的には「子宮腟部(しきゅうちつぶ)」と言われる場所です(図の赤丸の部分)。子宮の最も下のほうにあり、腟内に露出した部分を言います。
女性には、子宮頸がん検診の時に、器具が触れ、細胞をこすり取られる場所という説明が分かりやすいのではないでしょうか。
ポルチオの形
産婦人科医は検診や診察の時、クスコという道具を使って腟を広げてポルチオを目で確認します。見た目はピンポン玉のように見えます。
Gスポットはその実態がまだ明らかでないのに比べ、ポルチオは「存在する」と断言できる部位です。
位置や大きさ
ポルチオがある位置には個人差があります。それは腟の長さが人それぞれ違うからです。
先述のクスコという道具をごく浅くしか挿れていないのにポルチオが見える人もいれば、深く挿入して初めて確認できる人もいます。大きさも人によってまちまちです。
さらに、子宮は本来ならおなか側に向かって軽く傾斜していますが、それが後ろに傾いている「子宮後屈」という状態の人もいます。それによってポルチオの向きも変わります。