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セックスの基本手順とは? 前戯・挿入・後戯の流れとやり方【医師監修】

髙橋怜奈

セックスに関するQ&A

日本では、セックスについて気軽に相談できる場がとても少ないのが現状です。1人で抱え込んでいる人も多いと思います。ここからは、多くの人が悩んでいることについて、応えていきます。

Q.コンドームをつけるタイミングは?

コンドームを装着するタイミングは、最初に挿入する前です。射精の前からすでに精液が出ているので、挿入後、射精の前につけるのでは、妊娠の可能性があります。

Q.相手がコンドームをつけてくれない場合はどうすればいい?

相手がコンドームをつけることに否定的なのであれば、後悔しないためにも自分からコンドームをつけてほしいと伝えてみましょう。

うまく伝えられそうになければ、コンドームの種類をいくつか用意しておいて「今日は、こっちとこっち、どのコンドームを使ってみる?」など、つけるかつけないかではなく、つけるコンドームを選ぶよう誘導するなど、工夫してみるのもおすすめです。

Q.濡れにくいのはどうしたらいい?

そもそも濡れるか濡れないか、もしくはどれだけ濡れるかは、個人差がとても大きいです。そして分泌される体液の量は、快感の度合いを示しているわけではありません。

ものすごく感じているのにあまり濡れない人もいれば、濡れているけど挿入してみたら痛かったという人もいます。男性も性的に興奮するとカウパー腺液と言われる透明な液体が分泌されますが、これも個人差が大きく、快感のバロメーターにはなりません。

女性が濡れにくい体質だったらどうするかですが、まず濡れない原因として、愛撫の方法が適切ではないことが考えられます。また、心身が緊張していたり、過去のセックスで嫌な思いをしてその記憶が残っていたりといったことも考えられます。他にも、低用量ピルを長期間服用し続けることが原因で濡れにくくなる人もいます。

なので、まずはリラックスするために、気持ちに寄り添って愛撫に時間を掛けることをおすすめします。

また、体の水分が足りず脱水症状に近い状態だと濡れにくくなる傾向にあるため、日頃から水分をしっかり摂るようにしましょう。あまり濡れなくて挿入がスムーズにいかない場合は、潤滑ジェルを使うのもおすすめ^です。

参考記事はこちら▼

濡れないのはどうして? その原因と対処法を詳しくチェックしてみましょう。

Q.声を出した方がいい?

AVでは女性が大きな声を上げて快感を表現します。なので、誤解されがちですが声は必ずしも出さなければいけないものではありません。声の大きさ=快感の度合いを示すものとは思わないほうがいいでしょう。

けれど、声を出すことで気持ちが盛り上がるということもあります。まったく気持ちよくなかったり痛みがある時に無理をする必要はありませんが、試しに声を出してみて自分がどう感じるか、一度観察してみてもいいかもしれません。

Q.勃起しにくいのはなぜ?

男性は興奮するとすぐに性器が固くなると思われがちですが、緊張によって勃起しにくくなることはめずらしくありません。いったん固くなって挿入ができても、途中でやわらかくなってしまい挿入行為を中断せざるをえなくなることもあります。

男性も女性も「興奮していたら絶対こうなるはず」「相手がそうならないのは、自分に魅力がないからだ」と思い込まないほうがいいでしょう。

ただし、勃起しづらい期間が続く状態であれば泌尿器科を受診することをおすすめします。糖尿病や高血圧などの生活習慣病やメンタルの問題によって、勃起しにくくなっている可能性もあります。

Q.痛みを感じた時、相手にどう伝える?

痛かったり気持ち良くなかったりしても、相手に伝えられない女性は多いかもしれません。しかし、その痛みを相手が自然と察してくれることは、とてもまれなため、言葉にして伝える必要があります。

その時に、相手のことが嫌なのではなく、その行為が嫌なのだと、はっきり区別して伝えたほうがいいでしょう。それも難しい場合は、してほしくないことではなく、「してほしい」ことを具体的に相手に伝えてもいいと思います。

また、特に挿入時に痛みが出ることを「性交痛」と言います。それが病気の症状として出ている可能性もあるので、痛みが強いようであれば一度、受診を検討してもいいかもしれません。

参考記事はこちら▼

痛くてセックスできない……。そんな時は、性交痛の原因や対処法を見ておきましょう。

Q.相手が何を求めているのか分からない

セックスをしている時に相手が何を求めているか分からないと感じる人もいるかもしれません。よく「セックスは2人でするものなので、しっかり話し合いましょう」と言われますが、真正面から話を切り出すのが難しいと感じる人も多いでしょう。

そんな時は、映画やソフトなAVを一緒に観ながら「自分はこういう雰囲気はちょっとニガテ」「こんなプレイだったら面白そう」など、意見や思いを話し合ってみるのはいかがでしょうか。

「こんなふうにされたら痛そうだなぁ」という本人に直接伝えるのはハードルが高いと感じることも、画面の中の人や出来事というワンクッションを挟めば、意外と伝えられるものです。

そうして話をしていく中で、相手が求めていることが分かってくるかもしれませんよ。

心地いいセックスは2人でつくり上げる

セックスは基本的に、気持ちよくなるためにするものだと思います。そしてそれは、2人でつくり上げていくものです。

体の仕組みやセックスの手順など、最低限の知識は必要ですが、こうしなければいけないというマニュアルや、絶対の正解がないものでもあります。

自分と相手の体、心を尊重し、大切にすることを忘れないでください。

(監修:髙橋怜奈、取材・文:三浦ゆえ)

※画像はイメージです

※この記事は2022年02月01日に公開されたものです

髙橋怜奈

女医プラス所属。東邦大学医療センター大橋病院・産婦人科在籍。趣味はベリーダンス、ボクシング、バックパッカーの旅。2016年6月にボクシングのプロテストに合格をし、世界初の女医ボクサーとして活躍していた(※現在は引退)。ダイエットや食事療法、運動療法のアドバイスも行う。

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