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『キューティ・ブロンド』主人公・エルが他人の目を気にしないワケ

#金曜夜の映画トリップ

トモマツユキ

映画のなかにはいろいろな人生が存在し、自分では経験することができない世界がたくさんあります。そんなめくるめく映画の世界を、映画好きイラストレーターのトモマツユキさんが紹介。金曜夜は、映画の世界にトリップして、非日常を体験してみてはいかがでしょうか?

こんばんは。イラストレーター のトモマツユキです。

いよいよ本格的な寒さがやってきて、布団から出るのがつらい季節になりました。暖かい布団の中で、仕事や人間関係などを思い出して、より一層起き上がるのがつらくなってしまう……なんてことありませんか?

そんな自分の殻に籠りたくなる季節には、映画『キューティ・ブロンド』がおすすめ! 他人の反応を気にしすぎて、言いたいことを言えない人にぜひ観てほしい映画です。

『キューティ・ブロンド』は日本では2002年に公開されたコメディ映画。ド派手なピンクの衣装のポスターは、一度見たら忘れられないですよね!

公開されて20年経った今でも憧れる、ファッションが印象的な映画なので、今回のテーマとは少し合わないようにも感じますが、この映画には誰もが感じたことのある、“疎外感”や“居心地の悪さ”、“他人との格差”を取っ払うヒントがたくさん詰まっています!

公開時に観た方も、大人になってから観るとまた違った良さを感じる作品だと思うので、改めて見返してほしい映画です。

おしゃれなだけじゃない! 戦う女のサクセスストーリー

さて、映画『キューティ・ブロンド』のストーリーをご紹介します。

ブロンドヘアが美しいおしゃれでセレブなエル・ウッズ(リース・ウィザースプーン)は、社交クラブの会長を務める学校の人気者。しかし結婚したいほど大好きな彼・ワーナー(マシュー・デイビス)に、「ハーバード大学の法学部に進学して上院議員を目指すから、マリリン・モンローみたいな君とは別れたい」という理不尽な理由で振られてしまいます。

それでもワーナーのことが諦められないエルは、「彼と同じハーバード大学へ行けば振り向いてくれるはず!」と思い立ち、エルらしいアプローチと猛勉強の末に、ハーバード大学に見事入学!

しかし、ワーナーにはすでに同じ法学部の婚約者が……!

エルは落ち込みながらもめげずにワーナーにアプローチするものの、「法律事務所での実習は、君の頭じゃムリだよ」と見くびられ、見返すために本格的に法律の勉強を始める……という、“おしゃれでかわいいロマコメ”の皮をかぶった、“逆境にもめげずに戦う女のサクセスストーリー”なんです!

エルがいつでも自分らしくいられる理由

エルは「かわいくておしゃれで、性格が明るいから、どんな時も言いたいことが言える」と思う方もいるかもしれません。

しかし、エルのようなスクールカースト最上位の人気者でも、ハーバード大学のようなお堅い学校では、ブロンドでファッションが派手というだけで、“おバカ”だと決めつけられたり、周りから冷ややかな目を向けられて完全に浮いた存在になってしまうんです。

どんな人でもみんなそれぞれ偏見を受けながら生きているんですよね……。そんな中でもエルが自分の言いたいことを言える理由は、常に努力と準備をしているからだと私は思います。

そもそも、おしゃれな見た目だって日々の努力の賜物なんですよね。

エルが1年前のファッション誌に載っていたドレスを覚えているシーンがあるのですが、パラパラと雑誌を眺めていただけで覚えていられるものではありません。普段から努力してファッションの知識を深めているからこそ、記憶しておくことができるのだし、自分に似合うものをしっかりと理解できる。さらに、それをきちんと自分に落とし込んでいるからこそ、おしゃれな見た目を保てているのです。エルの美しさは、努力している自負があるからこそなんですよね。

そんな努力を怠らないエルでも、ハーバード大学では、見た目で“おバカ”と決めつけられてしまい、仲間に入れてもらえません。

普通ならここで絶望して自分の殻に籠ってしまいそうになるところですが、エルは違う。認めてもらうにはそれ相応の努力をしなきゃいけないことをわかっているし、自分にはそれができると信じているんです!

他人の反応を変えられるのは、やっぱり自分しかいないんですよね。

他人にも自分にもレッテルを貼らない

また、「自然と“枠”を決めつけていたのは、自分自身なのかもしれない」ということをエルに気づかされます。

社会人になると役職があるので、上下関係ができるのは当たり前のことですが、エルは一緒のグループにはならなそうな真面目で内向的な人や、目上の人に対しても、相手が誰であろうと敬意を持って話しているし、同じように振る舞う。全ての人に対してフェアなんですよね。他人だけじゃなくて自分自身にもそうだから、偉い人にも物怖じせずしっかりと意見を言えるんだと思います。

「自分なんかが……」と思って意見を言うのに尻込みしてしまうことはよくありますが、エルのように相手にも自分にもレッテルを貼らなければ、周りを気にせず意見を言う勇気が出るかもしれませんね!

内面を整えるには外見から入るのも◎

エルは派手なファッションだけでなく、TPOに合わせて自分らしさを最大限に表現した衣装を身にまとっています。内面が重要だと思いたいけれど、他人ってどうしても見た目で判断しがちなので、おしゃれって最大の防具だと思います。

エルが落ち込んだ時にネイルサロンに駆け込む場面があるのですが、そこで働くネイリストのポーレットと仲良くなって、悩みや愚痴をこぼします。職場やプライベートに関係ない人の方が、素直に自分の感情を出せることもありますよね!

しかも、自分の手って一番よく見る部分なせいか、爪を整えるだけで気持ちってすごく変わるんですよね。ファッションセンスに自信がない人も、まずはエルのように爪を整えて気分転換してみるのもおすすめです!

その中で、エルのように自分の話を聞いてくれる人に出会えたら、さらにすてきですよね♪

この映画からは、内面も外見もすてきな人になるヒントをもらえると思います。とてもポジティブなので、元気が出るのは間違いなしですよ!

まずは自分に自信を持つところから始めて、少しずつでいいから、周りを気にしすぎず、自分の思いを伝えられるようになれるといいですよね。

(文・イラスト:トモマツユキ)

※この記事は2022年01月21日に公開されたものです

トモマツユキ

デザイナーとして働きながら、イラストレーターとして活動。映画やアニメなど物語が大好き。ブログにておすすめの作品紹介や絵日記を公開しています。

https://yukiillustration.com/

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