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歴代バチェラーの常識を覆す。黄さんの“チャラい”行動の真意とは

#バチェラー4考察

やまとなでし子

毎回大きな反響となる大人気シリーズ「バチェラー・ジャパン」のシーズン4が、2021年11月25日より配信スタート。4代目バチェラー・黄皓さんのたった1人のパートナーの座を勝ち取るのは誰なのか? 性格もバックグラウンドも異なる女性たちが本気で競い合う「婚活サバイバル番組」を、シリーズの大ファンであるコラムニスト・やまとなでし子さんが考察します!

※このコラムは「バチェラー・ジャパン」シーズン4 エピソード1〜3のネタバレを含みます。

11月25日よりAmazon Prime Videoにて、待望のバチェラー新シーズンが配信スタートしました。

この連載では、シーズン4の展開とそれぞれの恋愛事情について、毎週に渡り考察を行っていきたいと思います。

4代目バチェラー・黄皓さん

今回はバチェラーにおいてもサプライズがありました。前回の「バチェロレッテ・ジャパン(バチェラー女性版)」に参加し、ファイナリストまで残った黄皓さんが、なんと今度はバチェラーとして参加することに!

バチェロレッテの時もルックスや華々しい経歴などで圧倒的人気を博しており、今回のバチェラー採用に歓喜している方も多いのではないでしょうか。

YouTubeの紹介動画でも、「スペックが(図に表すと)五角形。足りないものがない」と自称するなど、過去一番自信に満ち溢れた肉食感のあるバチェラーです。

エピソード1で「バチェロレッテの仲間にいろんなことを学んだ」という発言がありましたが、突然服を脱いで露出度の高い奇抜な水着でプールに飛び込み潜水し、髪をかきあげる姿をスローモーションで抜かれる様子や、シャツのボタンを3つ開襟している姿は早速“當間ローズ(※)”からの学びを感じさせてくれましたね。そのうちジャグジーに入りながらキメ顔でシャンパン片手にリンゴをかじってくれることでしょう。

(※)當間ローズは、バチェロレッテ参加者。異常なほどにプールでの潜水からの“髪かきあげカット”やブーメランパンツ姿を映像の随所にはさまれていた、常に胸がはだけているハーフのイケメン。

新種のローズが飛び交ったエピソード1

黄さんは自分が参加者だった経験からか、1人の女性と話している時に他の女性がカットインして声をかけた時や、プールに飛び込んで誘う秋倉諒子さんの大胆アピールにも流されず、それより前に声をかけてくれた子に順番に話しかけに行っているようでした。

限られた時間で公平性を持たせるための、それはまさにレストランの順番待ちシステム。“中華黄飯店”の入口の受付表に名前を書いて待っておけばあとは来てくれるので、積極的に声かけに行ったもん勝ち。

秋倉さんもその後きちんと順番が回ってきていました。残念ながら受付したのに閉店時間となり話せなかった「バチェラー・ジャパン シーズン2」参加者・小口那奈子さんの姉、小口桃子さんも「ごめん! 次回話そうな!」の意味が込められた「次回来店無料券ローズ」をもらっていました。

また、ファーストインプレッションローズをもらった青山明香里さんは「登場時の震えが愛おしかった」という理由で、バチェラー史上初の「バイブレーションローズ」を勝ち取りました。

「1番が大好き!」とアピールしまくっていたインフルエンサー・桑原茉萌さんには「忖度ローズ」として1番目にバラを渡していました。さすができる男は気が使えます。

キャラ立ちすぎ? インフルエンサーであることの弊害

今回目立っている参加者の1人に挙げられるのは、インフルエンサーの桑原さんではないでしょうか。

パン教室講師・休井美郷さんに「あんな頭の子彼女にします?」とディスられるほどの真っ赤な髪色とポジティブさで目立っている彼女。

周囲は眼中にないような自信に満ち溢れた発言や天真爛漫さは、シーズン2の若様とシーズン1のゆきぽよを足して2で割ったような立ち位置です。

しかし、インフルエンサーという職業柄ゆえでしょうか。キャラが出来上がりすぎていて、作り物感を感じてしまうんですよね。

登場時もお姫様抱っこをせがみ、「キャー! ドキドキします!(黄さんは)ドキドキします?」というやりとりも、「お前言うほどドキドキしてないだろ!」と場慣れした印象を受けました。

また、黄さんからサプライズローズを受け取ったお返しにと、バラの花びら越しに躊躇なくしたキスやその後のやりとりも、一切緊張がなく慣れた感じに見えてしまい、恥ずかしいとか照れるといった人間味がなくて、“かわいい女サイボーグ”のように見えてしまうんですよね。

その場の感情に突き動かされて行動に移しているのではなく、「こうすれば男が喜ぶだろ?」という仕草を最初からプログラミングされていて、持っている答えを機械的に投げている感じ。

インフルエンサーというキャラ立ちをしていないと埋もれてしまう、職業柄ゆえの弊害かもしれませんが、あまりに作られすぎて男性は少し引いてしまうのかな? と感じました。

事実、「黄さんからどう見えてますか?」と質問した時も、黄さんは「え、でもね、シンプルに女性としてちゃんと見れてる」という返しをしており、「でも」という逆接や、「女性としてちゃんと見れてる」というスタート地点以前のような評価の発言に本音が漏れてしまっているようでした。

おそらく黄さんにとって彼女は、人としては好きだけど恋愛ではなく、盛り上げ役要員としてゆきぽよ的ポジションで残しているのかな? と。

クソチャラバチェラー爆誕!

正統派の久保さん、イケイケ感のある林太郎、天然お坊ちゃんの真也に続く、4代目黄さんは、海外版バチェラーを踏襲した“クソチャラバチェラー”としての存在感を見せつけてくれました。

まだエピソード3にも関わらず、すでに唇へのキスがなんと桑原さん、中野綾香さんの2回!

今までのバチェラーはどんなに盛り上がっても頬止まりだったので、このスピード感だとラストローズを受け取った瞬間は誓いのキスどころか舞台の上でおっぱじまっても全然違和感ないくらいです。Amazonさんモザイクはしっかりお願いします!

そのキスも気持ちが盛り上がってのキスではなく、「感情を確かめるためのキス」と自ら公言していたので、「さすが黄さんやってんなーーー(笑)」と見ている誰しもが思ったことでしょう。この調子で全員分キススタンプラリーを集めるという偉業をぜひお願いしたいです! 全て制覇したらご褒美は坂東さんからのキスで!

ちなみにYouTubeの公式自己紹介動画では、女医の坂入みずきさんがキスで気持ちを確かめにいく人間のことを科学的な観点からディスっていたので、黄さんのチャラいキスがそのオチになっているのも最高です。ぜひ坂入さんにもキスを迫って、YouTubeばりのマシンガントークでぼっこぼこに否定されて真っ白になった黄さんの姿も見たいものです。

タブーをぶっ壊したベッドインバチェラー

中野さんとはキス後に「もうちょっといたい」とベッドルームに入っていき、一晩を過ごし海外バチェラーばりに体の相性を試して? いました。(その後触れられていませんが、本当に体の関係まで行ったのでしょうか?)

これが本当なら、日本のバチェラーのスタイルを大きく変えるパイオニア的行動となったことでしょう。今まではなんとなく暗黙の了解でタブーとされていたことをぶっ壊したわけですから。

とはいえども、やっぱり日本の文化的には交際前の体の関係は賛否両論あるわけです。特にこのバチェラーという閉鎖的な環境では、これが今後どう働くのか。

少なくとも真面目なタイプの女医・坂入さんや、恋愛初心者コスプレイヤー・白川理桜さんあたりはドン引きして気持ちが離れてしまいそうなものですが……果たして。

今回も随所にツッコミどころ満載

女医・坂入さんの真面目さはいいですね。エピソード1で黄さんへ萌子さんへの今の気持ちや結婚願望を問うなど、みんなが自分のアピールに必死な中、まず本質的なところをしっかり確認していたところにクレバーさと本気度を感じました。

今回はエピソード2で女性2名が追加され、その1人がシーズン3参加者のゲキつよ美女・李起林(イ・ギリム)さんだったのも大興奮でしたね!

そして、黄さんが顔にペイントだらけで真面目に家族像を語るツッコミどころ満載のシュールなインタビューや、中野さんがジャグジーデートで黄さんと密着しながらいいムードの中話したエピソードが「先生にココアぶっかけて退学」など、随所にツッコミどころ満載で目が離せません。

シーズン3が面白すぎて、今回は前作を超えられるのか心配でしたが、そんな心配は杞憂に終わりました。やっぱりバチェラーは最高に面白いですね! 次回も期待です!

(やまとなでし子)

※この記事は2021年11月30日に公開されたものです

やまとなでし子 (コラムニスト)

大和撫子とは対極にいるアラサーJK(女子会社員)。バチェラーを始めとした恋愛リアリティ番組、ドラマ、合コン、婚活、過去出会った世にも不思議な男性たちや日常についての備忘録をTwitterとブログで綴っている。インスタでは綺麗めファッションコーデを日々更新。

Twitter:@yamatonadeshi5
Instagram:yamatonadeshi5
ブログ:男性見聞録

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