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どんな役でも惚れさせる。坂口健太郎、塩顔イケメンの魔力

#PM6時の偏愛図鑑

菜本かな

定時後、PM6:00。お仕事マインドを切り替えて、大好きなあの映画、あの舞台、あのドラマを観る時間が実は一番幸せかもしれない。さまざまな人が偏愛たっぷりに、働く女性に楽しんでほしいエンタメ作品を紹介する連載です。今回はライターの菜本かなさんが、坂口健太郎さんへの偏愛を綴ります。

あっさりとした「醤油顔」と、彫りの深い「ソース顔」――。

その二大勢力に「塩顔」が参入してきた時のことを、いまだに忘れることができません。

それまでの私は、「好きなタイプは、醤油顔? ソース顔?」と聞かれても、即答することができませんでした。だから、「塩顔」がブームになった時、「これだああああ!」とスッキリしました。私が好きだったのは、「塩顔」だったんだ……と。

『いつ恋』の“着ぐるみキス”の衝撃

そんな「塩顔」の火付け役とも言える俳優が、そう。坂口健太郎さんです。『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(以下、『いつ恋』)で、彼を見た時の衝撃たるや。色白で、優しそうな顔。かわいいのに、実は細マッチョ……。なんだ、この私の理想を兼ねそなえたような人は……!

しかも、『いつ恋』で演じた晴太がまた良かったんですよ。何を考えているのか分からないミステリアスさ。登場人物がわやわや言い合っていても、俯瞰して見ている。練(高良健吾)に想いを寄せる小夏(森川葵)のことを、5年以上も好きでいたという設定もしんどすぎる。一途すぎる(涙)。

特に、最終回の“着ぐるみキス”(泣いてしまった姿を小夏に見せるのが恥ずかしくてライオンの着ぐるみをかぶってキス)が最高すぎた。キスをする時、小夏の身長に合わせるためにかがんだ背中の角度! 少し首を前に出す感じ!! このシーンを見た時、私は確信しました。晴太という役柄は、坂口健太郎が演じたからこそ輝いたということを。

魅力を再確認した『タラレバ娘』

坂口健太郎に感銘を受けた『いつ恋』の翌年――。

今度は『東京タラレバ娘』(以下、『タラレバ娘』)で、私は俳優・坂口健太郎の魅力を再確認することになります。そして『タラレバ娘』を通して、私はこの方程式を確立しました。

<金髪×坂口健太郎=最強>

放送当時、私の周りでもすごい話題になったんですよ。「坂口健太郎ってさ、金髪もいけるの?」と。いや、もはや坂口健太郎にいけないものはないのかもしれない。だって、『タラレバ娘』の毒舌キャラも、最高だったもん。

普通、友達と楽しく飲んでいる時に、「そうやって一生、女同士でタラレバつまみに酒飲んでろよ」なんて言われたら、確実に「なんだこいつは!!!????」となりますよね? でも、金髪の坂口健太郎なら許せる。なんなら、「すみません……」と言ってしまうかもしれない。

彼が演じた金髪毒舌モデルのKEYは、説得力が必要な役柄でした。ただの毒舌だけではなく、心にブッ刺さる名言もくれるような。「いい年した大人は自分で立ち上がれ」という台詞も、坂口健太郎というフィルターを通すからこそ、胸に響くんですよね。

『タラレバ娘』を通して、“坂口健太郎にしかできない役柄”が、この世界にはたくさんあることを痛感しました。

『35歳の少女』で見せた“ヒゲ”の威力

「坂口健太郎の役柄で、一番好きなのは?」と聞かれた時、私は「『いつ恋』の晴太!」と即答してきました。でも、2020年。その回答を揺るがす作品に出会ってしまったのです。それは、“ブラック”な一面を見せた『35歳の少女』。

正直、『35歳の少女』で坂口健太郎が演じた結人という人物は、“いい人”とは言えません。代行業をしていた彼は、冷徹でやさぐれていて……それこそ、序盤はかなりひどい人間だったと思います。

でも、3話あたりから徐々に優しさを見せていくんですよね。10歳から35歳まで眠り続けていたヒロイン・望美(柴咲コウ)に対して、なんだかんだ言いながら世話を焼く姿。

この、“なんだかんだ”な優しさがいい! 『いつ恋』の晴太の、「君のことを好きな男。それだけ知っててくれれば、僕は幸せです」なんて言えちゃう妖艶さも良かったけど、「もう〜」と言いつつ、面倒を見てくれる“なんだかんだ”な思いやり。これまでのイメージとは180度違う役柄だからこそ、より惹きつけられました。

そして、なんと言っても“ヒゲ”の威力ですよ……。『35歳の少女』で坂口健太郎(ヒゲver.)を見た時、正直驚きました。「えっ、金髪に続いて、ヒゲまでいけるの?」「てか、ワイルドもいけるの?」と。爽やかなイメージの坂口健太郎を「推せる」と思っていたけど、ワイルドな坂口健太郎もいい……!

その後の活躍は、みなさんもご存知の通り。彼は、朝ドラ『おかえりモネ』で二度目のブレイクを果たすことになります。

『おかえりモネ』で演じた菅波は、『いつ恋』のように妖艶でなく、『タラレバ娘』のように意地悪でもなく、『35歳の少女』のようにワイルドでもない。そう、“朝の顔”の坂口健太郎です。最近はやりの“こじらせ男子”にはあまりときめかない(はず)の私が、菅波にはハマった。ハマってしまった……。これが、坂口健太郎の魔力ですよ。どんな役でも、惚れさせてしまう。

さらに、現在放送中のドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』(以下、『ハンオシ』)でも魅力が大爆発しています。

<寝癖×メガネ×坂口健太郎=最強>

<坂口健太郎−堅物=ふいキュン>

……と、さまざまな方程式が誕生。さらに、ドラマの宣伝で『櫻井・有吉THE夜会』に出演した時の“素”の顔も、かなりキュートだった。仲良しの俳優・笠原秀幸さんに見せる表情よ……! バラエティ番組でもしっかり爪痕を残すところが、彼の推しポイントでもあります。

毎週火曜日の夜、癒やしをくれた『ハンオシ』も終わりに近づいており、“ロス”を恐れている私。今度は、来年公開の映画『余命10年』を楽しみに頑張っていきたいと思います。

(文:菜本かな、イラスト:谷口菜津子)

※この記事は2021年11月26日に公開されたものです

菜本かな

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。
Twitter:@kanawink

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