お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

Web会議のマナーに厳しすぎる上司。どう向き合うべき?

#お仕事ハック

トイアンナ

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「Web会議のマナーに厳しい上司がいる」について、ライターのトイアンナさんがアドバイス。

Web会議のマナーに厳しい上司がいる

私の上司に、Web会議の入室順や退室順、服装などやたらとマナーに厳しい人がいます。特に、全員がWeb会議を退室するまで待つというのはすごく時間が無駄な気がして、自分の後輩にはあまり厳しく指導したくないというのが本音です。

でも上司には「指導ができていないのでは」と指摘されてしまい、どうすればいいか分かりません。この問題どう解決するのが正解なのでしょうか。

こんにちは、トイアンナです。

マナーに厳しい人っていますよね。Webであれ、対面であれ。

私も以前、ランチを先輩と食べていた時に、

「ご飯を食べ終わったら、フォークとナイフを時計の6時の位置にそろえるのがイギリス式の作法です。トイさんはイギリス式のマナーでスープを飲んでいるのだから、ナイフとフォークの位置もイギリス式にしては?」

と言われ「なんてこったい」とびっくりしたものです。

マナーが厳しい人に合わせると得をする?

しかし、です。ここでマナーが「厳しいな、面倒だな」と思う相手にそろえたほうが、後から得をするとも言えます。

今回の相談では、厳しい人が上司でした。しかし、もしもこれが取引先だったら? 知らないうちに軽蔑されて、プロジェクトに支障が出るかもしれません。

このご相談、ぱっと見では上司が嫌なヤツ。でも、もしかすると「マナーに厳しい人が、上司でよかったね」という話かもしれないのです。

マナーは「もっとゆるくていいよ」くらいでいい

マナーが役立つのは、自分が相手のことをあまり知らないシチュエーションです。初めて会う取引先の人と会議をする時、初めて恋人の両親に会う時。

そんな時は、「もっとゆるくていいよ」と言ってもらえるくらいが、ちょうどいいものです。そして、マナーは普段から気をつけていないと、いざという時もボロが出るもの。

後輩へも「対面会議をする時の訓練」として伝えてみて

相談者さんの上司が言っている「偉い人が全員出てから会議画面を閉じるべき」なんてお作法は、私も拝見してから非常にくだらないマナーだなと思いました。むしろ私なら、全社で禁止したいくらいです。

ですが、そこで「そういえば対面会議でも、相手より先に帰ろうとしたら失礼だよな。Web会議で、さっさと画面を閉じるのが失礼だと感じる取引先がいるかもしれない」と、思い至れると考えは変わります。

ぜひ、相談者さんの後輩へも「確かに◯◯さんの言っていることって、結構厳しいし細かいよね。ただ、対面会議をする時でも同じ対応ができるように、予行練習だと思って、チャレンジしてみない?」と声をかけてみてはいかがでしょう。

Point.

・場を問わず「マナーに厳しい人」は存在しています
・マナーに反しているだけで、仕事に支障が出るケースも。普段からマナーを気にしていないと、いざという時にボロが出ます
・Web会議のマナーは、対面会議の時の「いい予行練習」だと思って後輩と一緒に改善チャレンジしてみましょう

(文:トイアンナ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2021年08月17日に公開されたものです

トイアンナ (コラムニスト)

慶應義塾大卒。P&Gジャパン、LVMHグループで合わせて約4年間マーケティングを担当。その後は独立し、主にキャリアや恋愛に関するライターや、マーケターとして活動。著書に『就職活動が面白いほどうまくいく 確実内定』や『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門』などがある。

●ブログ「トイアンナのぐだぐだ」
http://toianna.hatenablog.com/

●Twitter
https://twitter.com/10anj10

●公式サイト
https://renaijuku.co.jp/

この著者の記事一覧 

SHARE