「拝啓」の意味と使い方は? ビジネス文書の書き方と例文を解説
「拝啓」「敬具」の言い替え表現
「拝啓」「敬具」は、ビジネス文書で最も一般的な「頭語」と「結語」の組み合わせです。
使う場面に応じて、他にも「頭語+結語」の組み合わせがあります。
ここでは、「拝啓」「敬具」以外の表現を紹介します。
冠婚葬祭など儀礼的な挨拶状の場合
社名変更など取引先向けの改まった挨拶状、結婚式の招待状、忌明けの挨拶状など、よりかしこまった場面では以下を使いましょう。
・頭語:謹啓
・結語:謹言、謹白、敬白
前文を略す場合
事務的な連絡、取り急ぎの見舞状などの場合には以下を使います。
・頭語:前略、冠省(かんしょう)
・結語:早々、不一(ふいつ)、不備
急用の場合
取り急ぎの連絡、入院や事故の見舞状、お詫び状などでは以下を使います。
・頭語:急啓、急呈
・結語:早々、不一、不備
相手から来た手紙へ返信する場合
相手から受け取った手紙へ返信する場合には、以下を使いましょう。
・頭語:拝復、復啓(ふくけい)、謹復
・結語:敬具、拝答、敬答
面識のない相手へ手紙を出す場合
依頼状などで面識のない相手に送る時には、一般的な手紙と同様に「拝啓」などを使いましょう。
・頭語:拝啓、拝呈、啓上
・結語:敬具、敬白、拝具
場面に応じた手紙のマナーを知っておこう
「拝啓」をはじめとした頭語と結語の使い方や例文、言い換え表現について紹介しました。
「拝啓+敬具」などの表現は、ビジネス書やプライベートでも目上の人に対してかしこまった手紙を出したい時に、男女兼用で使えます。
一方、プライベートで親しみやすくやわらかい印象の手紙を出したい時は、「すっかり涼しくなりましたね。お元気ですか?」など、話し言葉が良いでしょう。
場面や季節、相手に応じて上手に使い分けてくださいね。
(前田めぐる)
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※この記事は2021年07月28日に公開されたものです