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「拝啓」の意味と使い方は? ビジネス文書の書き方と例文を解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「拝啓」など頭語を使う時の注意点

ここでは、「拝啓」などの頭語を使う際の注意点について紹介します。

「拝啓」を使うのは特にかしこまった時のみ

「拝啓」を使うのは、仕事上で取引先に出すビジネスレターなどにしましょう。

プライベートでは、親しい仲の相手に対して普段の手紙で「拝啓」を使うと、微妙な距離を感じさせてしまうことがあります。

日頃から敬語を使う相手に送る時や親しい間でも冠婚葬祭などあらたまった場面で送る時に使うのが良いでしょう。

事務的な連絡やお見舞いには「拝啓」を使わない

事務的な連絡や入院・災害お見舞いなどでは、頭語の「拝啓」や時候の挨拶を使いません。

この場合には、「前略失礼いたします」「急啓 ご入院されたと伺い、驚いております」などと書き始めましょう。

返信の場合は「拝復(はいふく)」を使う

相手からの手紙を受け取り、その返事を書く場合には「拝啓」を使いません。

相手の手紙が「拝啓」で始まっている場合は「拝復」、「謹啓」で始めている場合は「謹復(きんぷく)」を使いましょう。

ビジネス文書で「かしこ」は使わない

時々、手紙の最後に「かしこ」と書かれているのを見かけませんか? これは、主に女性が使う「結語」の1つです。

「一筆申し上げます」「前略ごめんください」など、話し言葉調の書き出しで始めた場合や、頭語を省いた場合には、「かしこ」で結びます。

そのため、改まったビジネス文書で「かしこ」は適切でなく、「拝啓」に対応して使うこともありません。

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