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ヤマアラシのジレンマとは? 意味や解決法を心理学で解説

大塚統子(心理カウンセラー)

ヤマアラシのジレンマへの解決法

人間関係では、「相手を傷つけたくない」「自分が傷つきたくない」という気持ちが2人の距離の障害になりやすいものです。

ではどのように乗り越えていけばいいのか、その解決策は以下の通りです。

(1)相手と本音で話す

「相手を傷つけたくない」と思うタイプの方は、「相手に良い影響を与えられる存在」と自分の素晴らしさを認めていきましょう。

そして、「きっとこう思われる」と自分1人で決めてしまわずに、相手と本音でコミュニケーションを取ってみましょう。

(2)現在に意識を集中させる

「自分が傷つきたくない」と思いやすいタイプの方は、過去の経験から「人は私を傷つける」という誤解があるのかも。

目の前にいる相手のことを理解しようと思ってコミュニケーションを取れば、相手の善意や愛情に気づけるかもしれません。

関係を深めたいなら、何もしないで後悔するよりは、勇気を出して関わってみましょう。

(3)心地良い距離感を見つける

なお、ヤマアラシのジレンマの話には続きがあります。くっついたり離れたりを繰り返した結果、最終的にはお互いに心地良い距離を見つけていくのです。

実際に、ヤマアラシは適度な距離感で密集することが確認されています。

つまり、恋愛や人間関係においても同じように、試行錯誤を繰り返すことで2人にとって心地良い距離感が見つかるはずです。

▶次のページでは、囚人のジレンマ・イノベーションのジレンマについて解説します。

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