塩梅とは? 意味や語源・使い方を解説
塩梅の英語表現
「塩梅」は日本語らしい表現ですが、英語で表現することもできます。ただ、味覚の意味での塩梅と、調子の意味での塩梅は異なる表現なので注意してください。
味加減を意味する場合
味や風味を意味するtasteやflavorにpleasantなどを組み合わせることで「いい塩梅」と表現できます。
例文
・キュウリのピクルスがいい塩梅になっている
(The cucumber is pickled with a pleasant flavor.)
体の調子を意味する場合
「塩梅がいい」という時はfeel good、「塩梅が悪い」という時はfeel illやbe sickなどを使います。
例文
・祖父の塩梅があまりよくない
(My grandfather isn’t feeling very well.)
車や機械の調子を意味する場合
この場合はconditionにgoodを合わせて使うことができます。
例文
・この車はいい塩梅に整備されている
(This car has been maintained in good condition.)
また、「塩梅よく動いている」のように、状態よりも動きに焦点を当てて表現したい場合には、behaveという動詞を使うことができます。
・最近、私の書いたプログラムがいい塩梅で動いています
(The program I wrote has been behaving good recently.)
「どんな具合か」を意味する場合
「どんな塩梅か」と状態を聞くときは、howを使って相手の様子をうかがうと良いでしょう。
例文
・この間の試験はどんな塩梅でしたか?
(How did you make out in the last exam?)
古風な言い回しを知って幅広い年代とコミュニケーションしよう
塩梅という言葉には、類義語の「加減」や「調子」にはない、全体のバランスや調和のニュアンスが含まれています。
「どんな塩梅ですか?」「いい塩梅ですね」という言葉には、「調子はどうですか?」と比べ、独特の温かみを感じられますよね。
年配の人と話をする機会があれば、「塩梅はいかがですか?」「このところいい塩梅の日が続きますね」など使ってみてください。
(小坂井さと子)
※画像はイメージです
※この記事は2021年06月26日に公開されたものです