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「疑心暗鬼」の意味や使い方・類語を簡単紹介

武田 麻希

「疑心暗鬼」の類義語

「疑心暗鬼」には似た意味の言葉がありますので、代表例をご紹介します。

「猜疑心」

「猜疑心」とは、「猜疑」と「心」が組み合わせられた言葉です。「猜疑」には、下記のような意味があります。

さいぎ【猜疑】

人の言動をすなおに受け取らないで、何かたくらんでいるのではないかと疑うこと。

(『デジタル大辞泉』小学館)

「心」には「物ごとについて考えて判断する働き」という意味があることから、「猜疑心」は「他人の言動を素直に受け取らず疑う気持ち」のことを指します。

「疑心暗鬼」は何もないところに疑いの気持ちを持ってしまうことですが、猜疑心は裏があるのではと疑うことです。意味は似ていますが、ニュアンスが少し異なります。

「不信感」

「不信感」には下記のような意味があります。

ふしんかん【不信感】

信じていない思い。信用できないという気持ち。

(『デジタル大辞泉』小学館)

「不信感」は人や物ごとを信用していない状態です。不信感から疑うようになった場合に先ほど紹介した「猜疑心」が使われます。

「疑心暗鬼」は疑う気持ちが引き起こす感情のこと

「疑心暗鬼」が「疑う心が強くなると、何でもないことでも恐ろしく感じたり、疑ったりしてしまう」という意味があることをご紹介しました。

元々は「疑心暗鬼を生ず」という言葉でしたが、現代では「疑心暗鬼」だけで使われるようになっています。

「周りのことを信じられない状況だった」と表現するより「疑心暗鬼になっていた」と表現する方が使いやすい場合もあるでしょう。

「猜疑心」や「不信感」など似た状況で使われる言葉もありますので、違いを理解してうまく使い分けましょう。

(武田 麻希)

※画像はイメージです

※この記事は2021年06月22日に公開されたものです

武田 麻希

ホテルや外資系金融会社などでの勤務歴があるフリーライター。これまでの人との関わりや大学で学んだ心理学についての知識、FPなどの資格取得を通じて得た経験をもとに、記事を執筆している。

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