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僥倖とは。意味・由来・言い換え表現を紹介

小坂井さと子

僥倖の使い方

ここからは例文を提示しながら、「僥倖」の使い方を説明します。

「思いがけない幸い」という意味で使われる場合

「僥倖」が「あてにしても得られないような思いがけない幸運」という意味で使われた場合の例文を見ておきましょう。

例文

・こんなにすばらしい指導者に出会えたのは全くの僥倖でした

偶然の出会いがもたらした幸運を「僥倖」という言葉で表現しています。

藤井聡太さんが使った「僥倖」の例文

・連勝できたのは僥倖としか言いようがない

絶体絶命の状況から大逆転で勝利を収めたことを、藤井四段(2017年当時)はこのように表現しました。当時14歳の少年が「僥倖」という難解な言葉を使ってその時の自分の心情を的確に表現したことで、話題になりました。

「幸運を願い待つこと」という意味で使われる場合

この場合は「僥倖する」のように「する」をつけた動詞として使われることがほとんどです。

例文

・生死の境の中に生きることを僥倖しなければならない運命
(有島武郎『生れ出る悩み』より)

小説の中では、生活のために危険な漁をしなければならない貧しい漁師たちが、危険の中で「何とか生き延びたい」と必死で願う様子を表しています。

【例文あり】メールで使う場合

「僥倖」を使う機会は、今日ではほとんど手紙やメールなどの文章に限られます。目上の人へのお礼などの場合にぴったりな表現なので、下記のメール例文を参考に使ってみてください。

例文(定年退職する上司に送るメール)

〇〇さま

ご定年おめでとうございます。

公私にわたり大変お世話になったこと、心から御礼申し上げます。

入社間もない私が、数多くの経験を積まれてこられた〇〇さんの下で仕事のノウハウを学ぶことができたのは、僥倖としか言いようがありません

これから先も「〇〇さんに鍛えていただいた」と胸を張って言えるように、教えていただいたことを生かして頑張っていきたいと思っています。

本当にありがとうございました。

感謝の気持ちを込めて、ささやかですが記念の品をお送りいたします。これからもどうかお元気でお過ごしください。

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