僥倖とは。意味・由来・言い換え表現を紹介
僥倖の類義語・対義語とは
「僥倖」を別の言葉で表現したり、逆の意味を持つ言葉を紹介します。
僥倖の類義語・言い換え表現
「幸せ」を表す熟語は数多くありますが、「僥倖」に対応するような「思いがけない」というニュアンスのこもった言葉は、熟語よりも慣用句が当てはまります。
勿怪の幸い(もっけのさいわい)
「もっけの幸い」とひらがなで書く方が多い表現です。「思いがけない幸運」という意味を表します。
例文
・このところ疲れていたので、風邪気味だったのをもっけの幸いと休みを取った
僥倖を使って言いかえると「このところ疲れていたので、風気味だったのを僥倖として休みを取った」となります。
棚から牡丹餅(たなからぼたもち)
「たなぼた」という省略形があるほど、私たちの日常になじんだ表現です。「思いがけない幸運を得る」という意味を表します。
例文
・辞退者が出たおかげで、たなぼた式で合格できた
「たなぼた」は「僥倖」に比べてカジュアルな表現なので、直接置き換えると、少し不自然になります。こんな時は「辞退者が出たことを僥倖として、合格がかなった」というと、不自然でない表現になります。
僥倖の対義語
「僥倖」と反対の意味を持つ言葉を見ておきましょう。
奇禍(きか)
「僥倖」が思いがけない幸運であるのに対し、「奇禍」は思いがけない災難を指します。日常ではほとんど使いませんが、手紙などで伝える際に、災難の内容についての言及を避けたいような時に使います。
例文
・旅先で先生の奇禍を耳にし、取り急ぎお便りいたしました。お加減はいかがですか?
この表現では、先生が何かの災難に遭い、体を悪くしたことを気遣っています。