「確証バイアス」とは? 具体例&回避法を詳しく解説【心理学】
「確証バイアス」の回避法
確証バイアスは、「自分が正しいと思いたい」「自分の考えは否定されたくない」という心理から来るものです。
特に心に余裕がないと、視野が狭くなって確証バイアスに陥りやすくなってしまうので要注意です。
思い込みを改善するにはどのような心掛けが必要なのでしょうか。
(1)他の捉え方がないか検討する
まず、「もしかしたら自分の考え方が間違っているかもしれない」「他の見方はないか検証しよう」という意識が必要です。
特に人の評価に関わるような重要な場面では、一度立ち止まって、自分とは違う見方をする人の意見や情報などを幅広く集めてみましょう。じっくり判断するのは、情報が集まってからでも遅くありませんから。
物事の視点を変えて思い込みを正すことを、心理学では「リフレーミング」と呼びます。詳しい意味や、やり方についてチェックしてみてくださいね。
(2)思い込みに対する客観的なデータを集める
また、何となく持っている先入観については、根拠となる数字やデータを調べる癖を身につけておくのがおすすめです。客観的なデータを集めることができれば、確証バイアスにかからずに済みます。
これらの検証作業は、できるだけ日頃から習慣として身につけておくことが望ましいです。確証バイアスにハマってしまったら、「自分が正しい」と思い込んでしまうので、そうならないためにも、「本当にそうなのかな?」と疑う癖をつけておきたいものです。
歪んだ思い込みのことを「認知の歪み」といいます。原因と対策について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
確証バイアスは誰にでもあるもの
人は「自分の考えが正しい」と思いたい心理を持っていますので、誰でも確証バイアスを持ち合わせています。日常でも、思い込みや先入観から、自分の考えはやっぱり合っていると思い込む場面はたくさんあります。
ですが、物事を正しく判断するためにも「自分の考えは本当に合っているのか?」と疑う姿勢を忘れないようにしたいものです。
幅広く情報を集めることにより、確証バイアスを回避することができますので、大切な判断をする時には特に気をつけたいですね。
(高見綾)
関連する診断をチェック!
※画像はイメージです
※この記事は2021年06月08日に公開されたものです