「終日」とは何時から何時まで? 意味や正しい使い方を解説
「終日」の正しい使い方と注意点
終日が状況別に解釈が異なることが分かりました。しかし、自分だけ理解していても、周りは知らないといったことも考えられます。
その場合、コミュニケーションにおいてトラブルが起こる可能性も考えられます。
そこで以下では、「終日」を日常で使いこなすための注意点や知っておきたいことをまとめました。
相手と自分の「終日」が合っているとは限らない
コミュニケーションの場で使う時、注意したいのは「相手と自分の認識が合っているか」に気を配ることです。
例えば取引先とのアポ取りや、面接の日程調整などの場面で「終日可能」と伝えられた時。その場合は「就業時間」を指しますが、念のため「相手の就業時間」を聞くと安心です。
つい無意識のうちに「自分の勤務時間と同じくらいの時間帯だろう」と思ってしまうかもしれませんが、実際は相手との認識が違うかもしれません。
お互いのためにも、心配なら自分から確認して認識に齟齬が出ないようにしましょう。
「終日」と「全日」は似ているようで違う
「終日」と「全日」はよく間違えやすい語句です。「文字を見た感じ同じ意味じゃないの?」と思うかもしれません。
ですが、少し異なるのは「全日」は「毎日」「全ての日」を指している点です。単体の日ではなく「連続した日数」を表す言葉なのです。
例を挙げると「全日営業します」の場合は「この先休みなく営業します」と解釈します。
つまり、対象の日が「連続した日なのか」によって「終日」と「全日」を使い分けるのです。混同には気を付けましょう。
正しく「終日」を理解し使いこなそう
言葉の意味や類義語、日常での使い方やコミュニケーション上での注意点まで、くわしく解説しました。
曖昧だった語句の意味が分かると、自信を持って使いこなせます。また、自分が意識して気を付けるだけでも、周りの仕事のトラブルやミスを防ぐこともできますよね。
日常の場面によって意味合いが微妙に異なるのを気に留めて、周りと円滑なコミュニケーションを心掛けましょう。
(さおり)
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※この記事は2021年04月28日に公開されたものです