「ご報告いたします」の使い方を例文付きで解説。「連絡」との違いは?
ビジネスにおいて使うことが多い「ご報告いたします」という言葉。今回はその「ご報告いたします」の使い方を、例文付きで国際おもてなし協会代表理事・直井みずほさんに教えてもらいました。また、似ているイメージのある「報告」と「連絡」の違いについても解説します。
私たちは、上司や先輩、同僚ならびにクライアント、お客さまなど、社内外のさまざまな方と情報をやりとりしながら日々仕事をしています。その時、「報告・連絡・相談」を正しく行うことは、物事を円滑に進める上でとても重要です。
その中で、何かを人に伝える際に、「ご報告いたします」という言葉を使いますが、皆さんは正しい使い方をご存知でしょうか。
今回は「ご報告いたします」の正しい使い方や、似ているイメージのある「報告」と「連絡」の違いを解説します。
目次
「ご報告いたします」の意味と成り立ち
まず「報告」という言葉の意味を辞書で引くと次のように書かれています。
「しらせつげること。報知。ある任務を与えられたものが、その遂行の情況・結果について述べること。また、その内容」(『広辞苑』第6版より)
また、「ご報告いたします」という言葉は、「報告する」という動詞を、謙譲語の「ご~する」という形にし、その中の「する」という部分も謙譲語の「いたす」という形にしたものです。さらに「いたす」から「いたします」と、「ます」を付け丁寧にした言葉です。
つまり「ご報告いたします」は、相手を立てつつ丁寧に物事を報告していることになります。
これらをまとめると、「ご報告いたします」という言葉は、依頼された任務について、その進み具合や結果を相手への敬意を表す形で丁寧に伝える言葉なのです。