カリギュラ効果とは? 意味や使い方・活用事例と注意点を解説
カリギュラ効果を用いる上で気をつけるべきポイント
続いて、カリギュラ効果を用いる上で注意してほしいポイントを紹介します。
全ての人にカリギュラ効果が起こるわけではない
まず、カリギュラ効果を活用する時には全ての人にカリギュラ効果が起こるわけではないことを覚えておいてください。
前段でも触れたように、カリギュラ効果は心理的リアクタンスという心理が原因で起こります。つまり、心理的リアクタンスを抱きにくい相手にはカリギュラ効果も起こりにくいということ。
また、禁止されても苦にならない対象に対しては、そもそもカリギュラ効果が起こりにくいものです。
具体例を挙げるなら、こういったタイプの相手にはカリギュラ効果が起こりにくいと考えられます。
・人に自由を制限されても苦にならないタイプ
・「秘密」や「限定品」といった言葉に興味を示さないタイプ
・そもそもあなたに興味を持っていないタイプ
誰にでも同等に効果があるわけではありませんので、カリギュラ効果を用いる時はその点を意識しておくと良いでしょう。
「○○禁止」を気軽に使わないこと
無意識に使った言葉が、予想外のカリギュラ効果を生んでしまうケースは少なくありません。
特に心理的リアクタンスが強く出るタイプの人は、「~しないでね」や「~しちゃダメだよ」といったセリフを言われると逆にしたくなってしまいます。そのため、こういった言葉を気軽に使うと思わぬ結果をもたらす恐れがあるのです。
例えば代表的なのが、恋愛のシーンでつい言いがちな「浮気しないでね」というセリフ。このセリフを多用すると、浮気を予防するどころか逆に浮気心をくすぐる結果にもなりかねません。
また、ダイエットや禁煙・禁酒などに取り組みたい時にも注意が必要です。「甘い物は食べちゃダメ」や「(タバコは)今日から1本も吸っちゃダメ」などと自分に厳しい制限を掛けようとすると、余計に欲しくなって失敗する可能性があります。
そのため、「~しちゃダメ」や「○○禁止」といった言葉を気軽に使うのはおすすめできません。
反対におすすめなのは、「甘い物が欲しくなったら○○を○個まで食べてOK」や「1日○本までは吸っても(お酒の場合は飲んでも)OK」など、肯定的な内容を決める方法です。こういった方法をとれば、カリギュラ効果は生まれにくいでしょう。
「~しちゃダメ」や「○○禁止」といった言葉は思わぬ結末を生む恐れがあるため、日頃からよく口にする人は、今後できるだけ控えることをおすすめします。
カリギュラ効果は相手の特性を見極めてから使おう
今回はカリギュラ効果の意味や使い方などを紹介しました。
カリギュラ効果に限らず、心理は人によって差があるものです。心理学を日常生活に活用したい人は、ぜひこの点を覚えておいてくださいね。
(永瀬 なみ)
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※この記事は2021年04月28日に公開されたものです