集団行動が苦手な人の特徴は? 克服方法も紹介
集団行動に苦手意識を持っている人は多いのではないでしょうか? そもそもなぜ苦手だと感じるのでしょうか? 今回は心理カウンセラーの桑野量さんに、集団行動が苦手な人の特徴や原因、克服する方法を詳しく教えてもらいます。
集団行動を苦手と感じたことはありませんか? 集団行動ができないことで怒られた経験がある人もいるかもしれません。
組織や会社で働く中で集団行動を必要とされる場面はたくさんありますが、働き方が多様化した現在においては、集団行動ができないことが必ずしもデメリットということでもないようです。
しかし、集団行動を苦手と感じてしまうと、そこから会社や社会への苦手意識も大きくなってしまう場合もあります。
では、苦手意識を克服していく方法はあるのでしょうか?
集団行動が苦手な人の特徴
では、集団行動を苦手とする人には共通する特徴があるのでしょうか? 確認していきましょう。
(1)気を使い過ぎる
集団行動をすると、常に周りと行動しなければいけません。
気を使い過ぎる人にとっては、参加する大勢に気を使わなければいけないので、それだけでも精神的に疲れてしまうことがあります。
(2)コミュニケーションが苦手
たくさんの人と行動を共にするので、それだけコミュニケーションの機会も増えます。
よって、コミュニケーションを苦手と感じている人は、そのことにプレッシャーを感じてしまい、集団行動にも苦手意識を持ちます。
(3)マイペース
コミュニケーションを苦手とは感じていないけれど、人に行動を合わせることが苦手だと感じる人もいます。
集団行動では、自分の好きなタイミングで行動することが難しい場面も多いです。何事もマイペースに取り組みたい人にとっては、窮屈に感じられます。
(4)せっかち
前段でお伝えした通り、集団行動では周りの人のペースに合わせなくてはいけないことも多いです。
よって、せっかちな人はその人達に合わせることが面倒に感じられます。
(5)個性を発揮したい
集団行動においては、個々の能力よりも全体としての成果が求められることがあります。
よって、自分の個性や能力を発揮したいと思う人にとっては、集団行動はなじめないかもしれません。
(6)細かいルールを守れない
集団行動は、多くの人を統率するためにルールが必要となります。
そのルールを守ることができなかったり、ルールの有用性を感じていなかったりすると集団行動することを苦手に感じてしまいます。
集団行動が苦手なのはなぜ? 心理的な理由
次に、集団行動を苦手とする心理的な理由について見ていきましょう。
(1)幼少期の経験から
家族構成などが要因で、集団行動が苦手になることがあります。
例えば一人っ子で周りの兄弟(姉妹)に合わせる必要がなかったり、親が共働きで自分のことは自分でやっていたりした場合は、一人でいることが日常となりたくさんの人がいる状況が苦手となります。
(2)こだわりが強いから
こだわりが強く集中力が高いと、周りに合わせることが難しくなってしまう場合があります。
既存価値やルールに縛られない新しい発想を生み出すこともあるので、このタイプの人たちは天才肌といわれることもあるでしょう。
(3)自信がないから
自信がなくて周りの評価を気にし過ぎていることが原因になっている可能性も。
人といることで緊張状態になって、無理をして気を使い過ぎてしまったり、細かいミスをしてしまったり、自分らしくいられなくなってしまうことがあります。
(4)自己顕示欲が強いから
自己主張や自己アピールの気持ちが強い場合、集団行動においてはネガティブな要素として見られてしまうことがあります。
そこでの軋轢から、集団行動が嫌になってしまう人も少なくありません。
▶次のページでは、集団行動への苦手意識を克服する方法について解説します。