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使う相手に注意。「よろしくお伝えください」の正しい意味と使い方(例文付き)

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「よろしくお伝えください」を使う上での注意点

「よろしくお伝えください」は、職場やプライベートで度々使われる気遣いの定型文です。

しかし、どんな場合でも使える万能のフレーズというわけではありません。

ここでは使用する上での注意点を見ていきましょう。

「誰に伝えるか」を意識すること

「よろしくお伝えください」という言葉は、そこにいない第三者が、相手よりも同等か目上の人である場合に使います。

そのため、誰に対してでも使える定型文ではありません。

例えば、相手が課長であれば「○○部長にもよろしくお伝えください」という言い方は成立します。

しかし、相手が部長の場合、「○○課長にもよろしくお伝えください」と表現するのは、人によっては失礼だという印象を与えかねませんので、使わないように気を付けましょう。

目上の人に使う際には間柄や言い回しに気を配る

相手が上司など目上の人や地位の高い人である場合にも、注意が必要です。

前段でも解説した通り、相手が地位の高い人である場合、「よろしくお伝えください」というフレーズを使う機会はぐっと少なくなるでしょう。

なぜなら、そこにいない第三者は相手よりも地位の高い人だということになり、該当者が少なくなるからです。

ただし、もし家族ぐるみの付き合いがある場合には、「ご家族の皆さまにもよろしくお伝えください」や「奥さまにもよろしくお伝えください」という表現は可能です。

またその際、次のようにもう少し丁寧に表現するのも良いでしょう。

・よろしくお伝えくださいませ。
・よろしくお伝えくださいますようお願いいたします。

次ページ:「よろしくお伝えください」はどんな時に使えるのか?(例文付き)

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