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「所存」の意味とは? 使い方や誤用例・言い換え表現を解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「所存」の言い換え表現

「所存」と同じような意味合いを持つ言葉を以下に挙げます。

いずれも、「所存」のような謙譲の意味は含まれていないので、目上の人に使う場合は丁寧な文末表現を心掛けましょう。

「所感」

読みは「しょかん」で、「感じている事柄」という意味。

書き言葉として使います。

例文

・以上、私の所感を申し述べる次第です。

「一存」

読みは「いちぞん」で、「自分一人だけの考え」という意味です。

日常会話の中で使われます。

例文

・そう言われましても、私の一存では決めかねることです。

「所懐」

読みは「しょかい」。

「心に思うところ」という意味で、書き言葉として使います。

例文

・以上、勝手気ままに、所懐の一端を書き連ねましたこと、お目こぼしください。

「意向」

読みは「いこう」。

「心がある物事を目指して動くこと」という意味で、書き言葉・話し言葉両方で使います。

「ご意向」=「お考え」とも言い換えられます。

例文

・先生のご意向をお聞かせください。

「思っております」

「思っています」の丁寧な表現。

会話でも文章でも、ストレートに意味が伝わります。

例文

・スタッフ一同、頑張りたいと思っております。

「存じます」

「存じる」は、「知る・思う」を謙譲語にした言葉で、主に「ます」を付けて使います。

文章で使われることが多いですが、改まった席でのあいさつでも使えます。

例文

・今回の受賞を励みとして、さらに努力してまいりたいと存じます。

次ページ:似た意味の言葉が多い「所存」は、場面に合わせて言い換えよう

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