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「所存」の意味とは? 使い方や誤用例・言い換え表現を解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「所存」はどんな時に使えるのか?(例文付き)

「所存」という言葉は、自分の考えや思い、意見を改まった場面で表明したり、文書で伝えたりする時に使います。

例えば、次のような場面で使うことができます。

式典などのスピーチであいさつを述べる時

受賞や就任などの式典で自身の気持ちを述べたり、周年記念や感謝祭のような場面で社を代表して社外にスピーチをしたりする時に使います。

例文

・10周年を機に、より一層社会に貢献できる企業として社員一丸となって邁進したい所存です。

文書やメールで取引先への謝罪を伝える時

クレームや不祥事などへの謝罪を、文書やメールで示す時にも使えます。

謝罪の際には丁寧さを心掛けるあまり「所存でおります」と書きそうになるかもしれません。

しかし、元々「所存」には謙譲の意味が含まれているので、「いる」の謙譲語「おる」を重ねる必要はありません。そのため、「所存です」と表現するのが良いでしょう。

例文

・今回のようなことが二度と起きないよう、お客様の大切な情報をなお一層の厳重な管理に努める所存です。

DMなどにあいさつ状を添えたい時

店舗リニューアルや社名変更、新商品発売などで、企業やお店が送るDM(ダイレクトメール)。

その中で、チラシやリーフレット以外にあいさつ状を添えたい時にも使えます。

例文

・リフレッシュした内装で、新しいことにも積極的に取り組んでまいりたい所存です。

履歴書の志望動機などで意欲を表現したい時

入社したらどんなふうに頑張りたいのか、意欲を表す時にも使えます。

例文

・多角的に展開されている貴社で自身のスキルを磨きたい所存です。

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